私の好きな人は、あなたがすき。
学生時代の思い出。何故か集まる三人がいた。私と、彼女と、彼。私は彼がそこまで好きではないけれど、何故かなかなかに話せる奴。私は彼女が好きだった。彼には恋人がいて、彼女にも恋人が居たけれど、彼女と彼はどうやらちょっとただならぬ関係。惚れた腫れたというよりも、世界を共有する間柄。だから三人集まったところで、私はなんだか蚊帳の外。ただ彼女を見詰めるだけだった。私にしてみれば二人はちょっとお似合いだし、付き合ってしまうのかもしれないとすら思っていた。でも私は彼女が好き。二人だけの世