一番好きなゲームって何？

「一番好きなゲームって何？」

この質問に限らず「一番好き」を決めるのは難しい。
「好き」がそもそも、ある一定のラインを越えた状態の好意だとすれば、それ以降の優劣をつけるのはなかなか難しい。
とはいえ一番は何かを聞かれれば、一応皆頭を捻って、何らかの要素に重きを置いて答えを出すだろう。

「一番好きなゲームって何？」
私がこれを聞かれた場合、色々悩んだ末に結局「思い出補正の強いもの」になる。
思い出補正が強いからといって、中身はそうでもないというわけではない。

「伝説のスタフィー」
これが私の一番好きなゲームだ。

ゲームボーイアドバンス用のソフトで。
星かヒトデのような容姿のキャラクター
「スタフィー」を主人公にしたアクションゲーム。他のアクションゲームとの最大の違いは、フィールドのほとんどが水中にあるということ。
通常のゲームなら水中面は操作しづらく、息苦しさを感じて苦手だという人が多いだろうが、スタフィーは水中でも空中でも難なく呼吸ができたし、水中では浮力が働いてフワフワスイスイと縦横無尽に泳ぎ回れた。空中では重力が働いたが、落下には滑空も使えたのでそれほど苦ではなかった。
それからアクション以外の要素も多く、ロールプレイング、謎解きパズル、ミニゲーム、成績に応じた解放要素、キャラクター図鑑、モンスター図鑑、ストーリークリア後の宝探しなど、とにかく様々な方法で遊ぶ事ができ、飽きることはなかった。
また音楽やグラフィックも素晴らしく、記憶に鮮明に残っている。私の海や魚への憧れはここから来ているのだろう。

私はこのゲームを腐るほど繰り返し遊んだ。
ウチはゲームにあまり理解のない家庭だったため、そもそもソフトの数が限られていたり、1日30分のみという制限もあったが、
親の目を盗んでは何周も何周もした思い出のゲームだった。

買ってもらった当時は小学生くらいだったのでメインのストーリーばかりを何度も遊び、
高校生頃に再び思い出し、ストーリー以外の回収要素をメインに遊んだ。
でも実はほとんどを100％で終えているが、モンスター図鑑に抜けがあり、それだけは今でも謎なのだ。あれはもしかしてバグなのかもしれないが、今でも時々探しに出掛ける。
それからスタフィーシリーズは4作品ほど出ているが、私がまともに遊んだのは無印のみである。2も持っていたが、クリアの前に無くしてしまった。(あれは親が捨てたか、借りパクされたかしか説明がつかないが)
シリーズファンににわかと笑われたとしても、とにかくゲームソフト1つを手に入れることが困難な環境で、スタフィーはずっと私の仲間であった。誰よりも「伝説のスタフィー」を愛していると、胸を張って言えるだろう。

ここまでが「一番好きなゲーム」の話になるが、ゲームが遠い環境だからこそ、私はゲームへの憧れが強くなっていった。
そして後に、そんな私の前に現れたのは
「ゲーム実況」そして「自作ゲーム」だった。
これについての記事もいずれ書くかもしれない。