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お魚を釣る、さばく、そして食す。

人気の釣り場スポット


釣りに行ってきた。
東京湾の人気釣り場スポットだ。

ファミリーやカップルも気軽にこれる釣り場スポット。
天気も良く休日ともなれば中々の混み具合だ。

釣り場に着いたのはお昼前でかなり混み合っていた。
釣りスペースを探すにも一苦労な状態だった。

釣り場の方針でソーシャルディスタンスがとられ
コロナ禍前よりもスペースが限られている。


若いカップル


一時間ほどスペース探しに費やしたところで
奇跡的に一組の若いカップルが帰り支度をしていた。

つかさず「 空きますか? 」と声をかけたところ
快くスペースを譲ってくれた。

カップルの釣果を確認してみると、
関東では「 サッパ 」と言われる銀色の魚と
「 カタクチイワシ 」が大漁だった。

だいたい20匹くらい。
この釣り場では中々の釣果だ。

若いカップルは少し困った表情だった。
見た感じだと釣りを趣味としている感じでもない。

女性が恐る恐る魚に手を伸ばしていた。
男性が小さい声で「 どうする? 」と言っていた。

気になった私はさりげなく会話に入った。
「 それ塩焼きとフライにすると美味しいですよ 」

若いカップルは少し驚きながらも私の話に乗ってきた。
「 そうなんですね~ ただ、、 」


お節介


最初からなんとなく答えは分かっていた。
大抵はこうだ。

・最初から食べる気はない。
・魚がさばけない。
・単純に釣りをた楽しんだだけ。

3つとも決して悪いこととは言わない。
ただ、もう少しだけ考えて欲しいとも思う。

釣った魚をそのまま捨てるのは困る。
なので少々お節介モードに突入させてもらった。

その場で下処理をして保存方法を教えた。
ついでに調理方法も簡単に教えた。

これで釣りや魚を嫌いにはなって欲しくはない。
若い人たちにも魚をもっと食して欲しいとも思う。

フィッシュバーガーやお刺身、お寿司だけでなく
一匹まるっとお箸で食せるようになって欲しいと願う。

理由は、、、
あれ??これと言ってないかも。

まぁ言わずもがな。
栄養満点ってところか。

今の時代、嫌いな魚を無理して食べる必要もないだろう。
同じような栄養価は他でも十分に摂れるからね。


秋刀魚の塩焼き


20代の頃、当時お付き合いしていた彼女の母親が
夕食を一緒にと誘ってくれた。

おかずは「 秋刀魚の塩焼き 」だった。
私は余すところがないくらいに食べた。

後から聞いた話にはなるが、
どうやらこれは試験だったようだ。

魚が綺麗に食べれるかどうかで
交際を認めるか否かのひとつだったらしい・・・


サスティナブルな一日


そんな時代を過ごしてきた20代。
目の前のカップルはちょうどその時の自分と同じ位だ。

下処理をした魚を売店で買った簡易クーラーケースに入れて
若いカップルは帰っていった。

3時間ほど釣りを楽しみその場を後にした私は
あのカップルは魚をちゃんと食べたかな?と思いながらも、

帰りの道中にケンタッキーのフライドチキンを食す。
サスティナブルな一日。

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おさかな水産
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