うつ病患者がLINEスタンプ作ってみた備忘録
おさかなです。
今回はちょっと明るい話で「LINEクリエイターズスタンプ」をうつ病を患っている私が作ってみた話です。うつ病患者でもない方でも、この記事でオリジナルのLINEスタンプを作ってみてください。
作り方から書いてますので非常に長いです。
LINEスタンプを作ったことある人は「作ろうと思ったきっかけ」と「実際に作ってみて」だけ読んでいただいても十分だと思います。
作ろうと思ったきっかけ
「うつ病」っぽいスタンプというと、だいたいがメンヘラちっくなスタンプが多い傾向にあると思います。「鬱」で調べても実用的よりも気分を伝えるものが多い印象でした。なので今回は「メンタルクリニックに行く」「お風呂を倒す(頑張ってお風呂に入る)」など、行動的・コミュニケーションに使いやすいことをメインに据えていこうと考えました。
ちなみに『うつ病なのになんで絵は描けるの?元気じゃん』と聞かれたら、「絵しか描けないから」です。今はずっと布団やソファーでぼーっとしてます。漫画も読めませんし、小説なんてもってのほか。TVも見ませんし、Netflixや色んな定額ビデオサービスにも契約してますがほとんど見てません。
いつか筆を置くでしょうが、
今の私にとって絵を描くことは、薬を飲むようなものです。
前置きが長くなってすみません、本題に移りましょう。
LINEスタンプを作る前の注意点
LINEスタンプを作成できるシステムとして「LINE Creators Studio」というiOS/Android専用アプリと「LINE Creators Market」というWEBサービスがあり、どちらでもスタンプの作成は可能です。が、スタンプ製作者に利益分配がされるのは「LINE Creators Market」というWEBサービスの方なのでご注意ください。
アプリ側の利点としては、
・実際に送った時のプレビューが見れる
・完成したら製作者は無料で使える
(実際にSAMPLEという文字はないです)
ところでしょうか。販売額設定もできますが、完全にこちらには利益はないのでご注意を。ただ作るまでのプレビューはなんども行なった方がいいので、アプリの「LINE Creators Studio」も入れておくことをお勧めします。
スタンプを販売するのに必要な画像
メイン画像:1枚
横240px × 縦240px
スタンプ画像:8枚/16枚/24枚/32枚/40枚
横370px × 縦320px (8枚から申請可能です)
トークルームタブ画像(アイコンのやつです):1枚
横96px × 縦74px
これらを全てPNG形式で作成します。背景は全て透過です。
ちなみに画像いっぱいに作るのはお勧めしません。LINEスタンプの公式ガイドラインには「トリミングされた画像の外枠とコンテンツの間には10pxぐらいの余白が必要です。画像をつくるときは上下左右のバランスに注意してください。」
ということらしいので私はこういったテンプレを作ってます。
(なぜか340×300で作ってる...)
作業環境はiPad pro 11 2018モデル、使用ソフト(アプリ)はibisPaint(アイビスペイント)です。iPadだと「LINE Creators Studio」が入るのが便利。
別レイヤーに10pxの赤枠を最初に作って、絵が描けたら赤枠を選択してはみだした線画や色を消して、赤枠を非表示にして出来上がり〜としています。
こういったテンプレートを8枚作って「お、もっといけそうだぞ」と思ったら、最後の一枚を描く前にテンプレートをさらに8枚増やして...で40枚描いてました。
ちなみにここではアプリの方の「LINE Creators Studio」が大活躍です。前述のようなプレビュー画面でどのように見えているかがわかりやすいので。
受け取る側のLINE画面の着せ替えにもよりますが、基本的に文字や絵の周りに白や灰色などで縁取りをすると見やすいと思います。吹き出しとかもいいですね。
登録から販売まで
※実はこのあたりはスクショ撮ってないのでちょっと長文になります。
画像が一通りできたら「LINE Creators Market」というWEBサービスでの作業になります。
ちなみにここからの作業はPCかiPadでの作業の方がいいと思います。(iPhone/Androidだと見づらいので)PCの場合は作成した画像をzipでまとめられるので便利です。
STEP 1:クリエイター登録
1. LINEにログインする
2. LINE Creators Marketにアクセスしていいか聞かれる(同意するでOK)
3. 基本規約を読み、同意するにチェック。会社情報を聞かれますが、会社名は自分の名前で大丈夫です。
4. 申込者を記入し「確認」、内容に問題なければ「登録する」をクリック
5. LINEから申込者情報に記載したメールアドレス宛にメールが来るので、メール記載のURLにアクセスしてクリエイター登録が完了。
STEP 2:振込先情報の登録
1. マイページにアクセス
2.「アカウント設定」から【振込先情報】をクリック
3. ページの流れに沿って設定
STEP 3:テキスト情報とスタンプ画像の登録
ここからは少しスクショを使って説明します。
いきなりスタンプ画像を登録できません。
スタンプの詳細をテキスト情報で埋めていきます。
まずマイページのすぐ右下の「新規登録」をクリック。
今回内容はスタンプで、言語がいきなりEnglishになります。
最初の登録はまず英語からなので、スタンプの説明などをGoogle翻訳にでもぶち込んでスタンプのタイトルとスタンプ説明文を作ります。
つづいて赤く丸をしている1番の「言語を追加」でようやくJapaneseが選択できるようになります。ここで初めて日本語で自分の本来つけたいスタンプのタイトル(40文字)と説明文(160文字)を記載します。
次にクリエイター名を設定します。
私はすでに設定してしまっているのでこのような状態になっていますが、こちらも英語・日本語で作者名を登録します。
続いて青く丸をしている2番のところ、コピーライト。著作権の所在を示すために必要です。©2020 〜とか見たことありませんか?それです。
© 発行した年 クリエイター名(英語)
という感じですね。
©は一部では表示されない場合もあるので(C)でも有効です。
私は(C)2020 Osaka Sakasaとコピーライトを設定しました。
また、販売するならプライベート設定は「LINE STORE/ショップ公開」に、スタンプ内に『こんにちは〜』をはじめ日本語を使っているのであれば、「選択したエリアで販売する」で「アジア」以外のチェックマークを外し、「アジア」のプルダウンから「日本」のみを選びましょう。リジェクト(不承認)される可能性が低くなると思います。
続いてスクショ2枚目、黄色い丸の一番はじめは「LINE Creators Collaborationは版権のある作品とのコラボ作品ですか?」という質問なので、上にチェックマークでOK。
手書き画像であれば上にチェックマークでOK。写真の使用については審査が厳しくなる恐れがありますので、もし愛犬をはじめとするペットの写真のスタンプであれば、下のファイルの添付やそれをまとめたブログ・Twitterなどを載せるのがベターだと思います。
ちなみに私は作品が確認できるURLに自分のTwitter URLを載せました(笑)
たぶんこのあたりは必須項目とされていないのですが、念の為...。
STEP:4 スタンプ登録(アイテム管理)
ここまできたらようやく画像のアップロードができるようになります。
LINE Creators Marketではスタンプの説明や画像を「アイテム管理」と呼びます。「アイテム管理」内のスタンプ画像から、画像をアップロードしていきます。
zipで一括アップロードする際はこの「main.png」「tab.png」「01.png」とファイル名を合わせる必要があります。
40枚だとこんな感じです。
ちなみに金額設定ですがほとんどのクリエイタースタンプが「50コイン=120円」販売なのでそれでいいと思います。
入力したテキストに対して変換候補として出てくる「サジェスト表示」用のタグ設定については、このように3つまでなら設定可能です。あくまで検索候補に引っかかってくるわけではないので注意。
これでいろいろ設定が終わったらリクエストどーん!です。
承認待ち・リジェクト(非承認)について
このあたりまでくると知らない間に自分のLINEに「LINE Creators Market」というユーザーが登録され「スタンプの審査リクエストをしました」というメッセージが飛んできたりします。もちろん登録したメールアドレスにも通知がきますが、リジェクト(非承認)のメールはLINEの方からきます。(ややこしい)
マイページの「メッセージセンター」でリジェクトの内容が見れますので、内容を読んで修正して再リクエストです。
ちなみにリジェクトされた画像(35番で設定してました)
LINEからきたメッセージ
申請されたスタンプは、以下の審査ガイドラインの項目に該当いたします。
対象:画像
3.15.ユーザーが混乱、嫌悪するように設計されているもの
>35
スタンプを修正のうえ、再度リクエストをお願いいたします。
きしねんさん=希死念慮ってワードで引っかかったんでしょうね。LINEさんよく知ってるなぁ。一番簡単に作ったスタンプだったので新規に絵を描き下ろしました。
そして再リクエスト!どーん!
承認から販売開始
そしてついにLINE Creators Marketから承認のお知らせが!
ちなみにリクエストから承認までどれくらいかかったかというと、
・7月4日 13:44に最初のリクエスト
・7月4日 14:41にリジェクト(不承認)
・7月4日 15:39に再リクエスト
・7月5日 18:36に承認
・7月5日 19:40にスタンプの販売が開始される
と1日半くらいで最初のリクエストから販売ができるようになりました。
19:40に販売が開始されるといっても、マイページにいくと自分の販売ページができていたので、Twitterでリンクは貼れる状態でしたね。
実際に購入もできていたようなので、19:40の販売開始とは...
実際に作ってみて
自分の字の汚さにびっくりした()
あと、承認されてから気づいたんですけどアイビスペイントについてる「手ぶれ補正」を『事後補正』にしてないことに気づいて、よく描けたなと思いました。(入れてないと超ブレる)
そんなことは置いといて「最低限24枚。できれば32枚、40枚なんて絶対無理...」なんて言ってた自分が、40枚描き切ったのがちょっとした達成感です。
・通常のあいさつ・コミュニケーション
・うつ病あるあるスタンプ
・支えてくれている人への報告や感謝を伝える
・逆に支えてくれている人がうつ病患者へ励ます用スタンプ
・本当に無理な時用スタンプ
元々こういったコンセプトがあったので、描きやすかったのもあります。
なのでスタンプ作りはまず
・テーマを作る
→ 今回は「うつ病患者向けのコミニュケーションツール」
・コンセプトを作る
→ 前述のように「あいさつ」や「うつ病あるある」など
があると作りやすいと思いました。
うつ病患者の私だからこそ、伝えたいこと。
欲しい言葉、言葉にできないことを絵で伝える。
今回はそれができてよかったです。
ちなみに第2弾はうつ病抜きにして好き勝手作ろうと思っているのですが、先ほどのテーマが全然定まってないので完成はいつになるやら...。
以上長くなりましたが、うつ病患者がLINEスタンプ作ってみたのお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
そしてスタンプ買ってくれると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?