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日記:ウォーホル展に行ったよ&映画ノートをつくろうの巻

こんにちは。
自問自答ファッション教室を受けて1ヶ月が経とうとしています。はや!
ファッションのことを考えるのは本当に楽しくて、あきやさんと自問自答ガールズの皆さんの自問自答ツイート&noteが、乾いた心に沁み渡っております。ありがとうございます。

やっぱり心の栄養は大切!🥕
ということで最近行った展覧会の感想と映画ノートを作った話です。


アンディー・ウォーホル展に行きました


よく晴れた日の鴨川


京都の京都市京セラ美術館でのアンディー・ウォーホル展に行ってきました。
京都に行くのは久しぶり!
京都駅からお天気ポカポカの鴨川沿いを1時間くらい歩いて美術館に向かいました。

⚠︎注意!
たぶん展覧会のネタバレ?になってます。
ウォーホル展が気になっている方は雑誌Penのウォーホル特集が詳しくて面白いと思いますのでそちらを読まれると良いかと思います。
今回はわたしのアウトプットのれんしゅーということで、お目汚し失礼いたします。



ウォーホルといえばカラフルな原色、何度も繰り返す反復、そして時代の象徴になるような人物(マリリンモンローとか)や日常で目にするもの(キャンベルスープの缶とか)をモチーフに扱ったポップアートの第一人者です。大量生産や消費社会、資本主義とよく結びつけられます。また、独自の死生観や哲学を持ち、この世の儚さを感じさせるような多様な作品を残しています。そしてとても繊細で賢くてお茶目な人物であり、そんなウォーホルの人柄がわたしは本当に大好きです。


展覧会はまずウォーホルがイラストレーター時代に描いていたイラストの展示から始まります。これがもうめちゃくちゃ可愛い…!靴のイラストが素敵でした👠(ウォーホル自身も靴が好きだったそうです)。
イラストレーターとして成功したウォーホルは、イラストで得た資金を使い世界一周の旅をします。旅の途中で日本を訪れるのですが、旅でアジアの文化に触れた影響が後の作品に表れていると解説されていました。ゆる〜い舞妓さんのスケッチがある。
ウォーホルは日本でお母さんに「僕は今日本にいて大丈夫だよ」という手紙を出しているのですが、展覧会ではちょこちょこウォーホルのお母さんの存在が匂わされていました。イラストに挿入された文字はお母さんの字を使っていたとか。きっと仲のいい親子だったのでしょうね。ほのぼのします。

ウォーホルはアーティストとして人気を確立していきます。有名なものでいうとキャンベルスープの缶があります。スーパーマーケットで見かけるような大量生産の日用品のパッケージをそのままコピーしたような作品を制作します。(ちなみにキャンベルスープの缶って食べたことありますか?わたしは食べたことあるんですがあんまり美味しくなかったです) 特徴的なのは同じもの何度も色違いでコピーして反復していること、自然界ではあり得ないような鮮やかな原色を用いていることです。
展覧会では代表的である花をモチーフにした作品、日用品のパッケージを模倣した作品、その横に、なんとApple社のりんごとシャネルの香水瓶がモチーフの作品もありました。ウォーホルはスティーブ・ジョブズと話して、いかに自分が時代遅れの老人かわかったと語っていたそうです。シャネルの香水瓶は5番でした。公式に広告に使われるほど気に入られた作品だったそうです。
スーパーマーケットからハイブランドから最新テクノロジーまで、身近にあるものならなんでも、ありふれているもの、美しいと思うものが美しいのだという新しい美の提案でした。今日の現代アートの源流のひとつです。

ところでウォーホルの生い立ちについて語られる時、見た目のコンプレックスについてよく触れられます。ウォーホルは色素の薄い瞳と高い鼻を持っていましたが、本人は自分の見た目が気に入らなかったらしく鼻の整形手術をしています。
アーティストとして活動するようになってから、髪に銀のスプレーを噴いて銀髪になったウォーホルはそれを気に入り、銀のウィッグを身につけて人前に立つようになりました。ウィッグは繊細で傷つきやすいウォーホルを守る盾でした。
会場では銀のウィッグを被りウォーホルの制服(ボーダーのシャツとジーンズとカウボーイブーツ)を身につけたマネキンが展示されています。ファッションのこだわりについては図録に各アイテムの詳細な解説がありました。ウォーホルは制服化されたお洒落さんでした。

ウォーホルは当時の有名な俳優や歌手の肖像をたくさん描いています。友人のアーティストたちを描いた作品もあります。ウォーホルは同じポップアートの第一人者であるロイ・リキテンシュタインにはけっこう嫉妬していて「僕は喧嘩が弱いから、殴り合いはしない。自分らしいやり方で付き合っていく」という言葉があったりしたそうなんですが、友人アーティストの肖像の中にはリキテンシュタインの肖像もちゃんと描かれていました。嫉妬しつつも仲良くしていたんでしょうか。ウォーホルも嫉妬するんだ!って嬉しくなっちゃいます。人間味が溢れている。
わたしの推測でしかないんですが、当時のアメリカって今よりももっとマッチョな思考が主流だったと思うんです。男は筋トレして喧嘩して酒飲んでガハハみたいな。ウォーホルはそこにコンプレックスもあったと思うんです。でも頭脳派なので、自分のやり方で突き進んでいく。喧嘩するより仲良くしたほうがお得というか。そこがまたスマートでチャーミングで好きです。

ウォーホルの作品の中には電気椅子など拷問道具や、病院など不穏なものも登場します。死をテーマにした作品です。実は代表作の一つであるマリリン・モンローの作品も、彼女の悲劇的な死に対するショックから生まれたものだそうです。死と惨事をテーマにした「アメリカの死」という展覧会を開いています。めちゃくちゃ不穏。惨事は新聞記事で見かけるような事故から、非人道的なものまで扱っていました。絶滅危惧種の動物(パンダとか)を描いたものもありました。種のおしまいも死に含まれるようです。キリスト教の信仰もあったウォーホルは死をどのように捉えていたのでしょうか。
「死を忘れてはならない」というテーマの作品の取り組み中、ウォーホルは胆嚢炎の手術がきっかけで急死してしまいます。58歳でした。

わたしはウォーホルの繊細で賢くて大胆なところが大好きで、同時にそれは終わりがあるからこそ美しいのだとも言われているような、そんな気がしました。
この世は儚い。
花や人など生命や同時代に対する視線も、誰しもに訪れる死という出来事に対する視線、どちらも平等に持っていたアーティストなのだ思います。
そしてそれぞれに対してウォーホルの独自のやり方で立ち向かっていました。本当に面白い人だと思います。


まだまだここで触れた作品や展示以外にも書いてないところがたくさんあります。
写真や映像作品もたくさんありました。当時を感じられて面白かったです。
時代の近いアーティストだからその人の個人的なエピソードが鮮明に残っていて楽しいです。
グッズも可愛かったですよ。
ウォーホルを好きな人もよく知らない人も是非〜。
もう一回行きたい。

今回好きすぎてなかなか感想を書けずにいたのですがようやく書けました。
アウトプットって大事ですよね…。

同時期に京都国際舞台芸術祭というものも開かれていました。(10/23まで)
京セラ美術館の日本庭園で、通りかかった人に歌を歌うパフォーマンスがされていて、わたしも1フレーズ歌ってもらいました。あれは良い体験でした…。

京都も大好きなのですが長くなりそうなのでここら辺にしときます。


映画ノートをつくろう

わたしはそんなに映画好きというほどでもなく月に一本観たら多い方なのですが、なぜかここ最近は本数が増えてきて近所のミニシアターの会員にもなりました。
最近観たのは『恋する惑星』『こちらあみ子』、ちょっと前になるけど『チタン』『ドライブ・マイカー』などです。ほとんどがミニシアターで観たやつ。
次は『セイント・フランシス』を観ようかなと思っています。

そこで最近観た映画の記録も始めようと思っていて、映画ノートをnotionというアプリで作ってみました。(notionはまだ始めたばかりでこのページしかできていない)

映画ノートには映画のタイトル、観た映画館の名前(もしくはサブスクの名前)、観た日付、映画の制作年、制作国、監督の名前などを記録します。
そこに加えて、映画の内容を自分なりに要約して書き出します。印象に残ったシーンとかも。感想ではなく内容を書き出すのは、自分がその映画のどこをよく観ていてどこをあまり観ていなかったかが明らかになるので、次に映画を見るときの解像度が上がりやすくなるんだそうです。
あとどこの映画館で観たかを書いておくことで、その場所の思い出になるというか、たぶんその時の自分のことも思い出しやすくなるのだと思います。わたしはよくその年なんのアニメを観たかでその年の出来事を紐づけていたりします。その年のヒット曲とか、流行語とか、そんな感じの位置付けでしょうか。

映画ノートのノウハウは、「ぴあ 映画のトリセツ」というvoicyのチャンネルでおすすめされていたことの受け売りです。このチャンネルは映画のお話がいっぱい聞けて好きです。

なんでも聞いたらすぐ実践する実直なところがわたしの良いところだと思っています。ワハハ。


それではまた。ごきげんよう。


ウォーホル展:イラスト
ウォーホル展:花と牛
京都タワー


ウォーホル展:シャネルの5番
青鷺

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