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#4 売却依頼をするには危険?売主を萎えさせる営業の対応や会社のスタンス

皆さんこんにちは。
前回は自分自身が家を売る場合、どんなところにお願いしたいか記事にしましたが、今回はその反対の「出来れば避けたい、お願いしたくはないかもと思う営業や会社」についての記事になります。

※これまでの経験(不動産業界以外のものもあります)からの話にはなるのですが、あくまで個人的な意見です。また、ネガティブキャンペーンではありません。あくまで、数ある不動産会社や営業を選択するための参考になればと考え記事にしていますので、あらかじめご了承ください。

事例1 錯覚させるような広告をする、無謀なことを言う

最近では完全に言い切るような広告は少なくなってきましたが、「高値売却します」と、そこにお願いすれば、さもメリットがあるような広告をしてみたり、営業でも「当社なら高値で売却できる」的なトークをしたりします。これは正しくは「高値で売却する努力をします」であって、高値で売却できることは確定していません。

「その会社にお願いすれば、必ず高値売却できるんだ!」と錯覚させるような広告や言い回しは良くないのでやめましょう。その会社や営業が高値で買い取るなら話もわかりますが、売主が高値と感じる金額で不動産会社が買取をすることは特殊なケースを除きほぼありません。

事例2 とにかく自分たちの都合や利益を優先する

例えば、一括査定なのにアポイントの電話の段階で「うちは経験豊富だし、OOさんも複数社やり取りされるのは面倒でしょう。だから他は断ってくださいよ〜」的なトークで他社を排除して自分たちだけで査定しようとし、一括査定の意味を無くさせてみたり、相場を無視した売却査定額を売主に提示してみたり、両手仲介したいからレインズに登録しないなど物件を囲ってみたり、、、

これはどれも自分達の利益を優先した言動や行動です。一括査定も1案件くれば、数万円支払うことになるので、どうしても獲得したいという気持ちはわからなくはないのですが、とにかく自分のところに売却依頼をしてほしい、どうやったら売却依頼を獲得できるかということが前面に出過ぎてしまっています。売却依頼獲得の優先順位がとにかく高く、売主のことを1番に考えているとは思えません。物件を囲う行為も同じです。

その他 営業の対応などに関すること

■いつも反応が遅い
連絡をしてもいつも出ない、いつも返事が遅い、休日は完全に対応をシャットアウトしているなど、あまりにも反応が悪いのはしんどいと思います。もちろん休日に対応しないという意見には賛同できますが、その旨を伝え後日営業日に対応するということだけでも伝えられる会社や環境であれば、(問い合わせなどの内容にもよりますが)伝えた方が良いと思います。

■知らないのに知ったふりをする
何もかも知らないでは厳しいですが、知らないことは知らないで良いです。調べて伝えくれれば十分です。

■約束を守らない
売却状況の報告など連絡があるはずのタイミングで連絡がないとか、OOしときますねと言ってやらないなど、これは気持ちの良いものではないです。

■なぜか高圧的、態度が悪い
相手が年上だろうと年下だろうとなんだろうと基本的に対等なはずです。そうそう出会えないタイプではあります。ある程度は許容できますが、あまりにもひどいと面倒です。

■優秀ぶる
マウントを取りにきたり、色々なテクニックを使ってきたり、忙しいふりをしたり、優秀かどうかはそんなに重要な要素ではないです。

■あまりに何も知らない
何を聞いても知らないわからない、こういうタイプもそうそう出会わないですが、ごく稀に新入社員に入社してすぐ飛び込みをさせる会社などにはいたりします。

■調子が良すぎる
こちらにメリットしかないように話したり、永遠と相手に合わせたり、褒めに褒めたり、あまりに調子が良すぎるのも考えものです。

■コミニケーションに不安がある
話を聞かなかったり、自分の話ばかりする、話をさえぎる、段取りが悪すぎる、平気で嘘をつくなど基本的なコミュニケーションは最低限したいです。

■明らかに数字(結果)に追われている
いついつまでに決めてください!いついつまでにできませんか?など契約を急ぐ、期間を決めて決断を迫るなど、それはそっちの都合でこっちには全く関係ありません。このような言動や行動は、自分や会社のことしか考えていない可能性が高いです。

■しつこすぎる
ときには物事に執着する、諦めないなど、しつこいことも必要ですが、お願いする気はないと言ってもしつこく連絡してきたり、何度もメールを送ってくる、考えられないくらいしつこく何かをお願いしてくる、同じことを何回もやるなど、度がすぎるのは良くないです。

■なんか合わない
売主も営業も誰もが人間です。好き嫌いは当然あります。どうしても合わないなと感じたら、その場合はやめておきましょう。

■特定の人や会社の悪口を言う
事実に基づいたことであれば、言って良いケースも中にはあるのかなと思いますが、事実確認をしていないことや人から聞いた噂話など、ありもしないことを楽しそうに話す方がいます。それを言わなかったら誰かが損してしまう可能性があるなど、言った方が良いケースもあるでしょうが、そうでない場合や面白半分に話すのはやめておいたほうが良いでしょう。

■決めつける
この人はOOだろとか、OOだからOOだろとか、なんでも決めつけてかかる人がたまにいますが、これも良くないです。本当にそうである場合もありますが、そうでない可能性も十分あるので、決めつけてかかるのはやめておいた方がよいです。

■とにかく謝らない
これも珍しいですが、たまにお会いします。とにかく謝りません。どういった考え方でこれをやっているのか、次に会ったときに本人に聞いてみます。自分のミスを認めない、ミス自体は認めても人のせいにするなどして、謝ろうとは一切しません。

■ある時から連絡を一切して来なくなる
色々なパターンがありますが、このケースに多いのはその会社や営業にとって利益がなくなったとか追いかける必要がなくなったときがほとんどです。不動産で一例をあげると、売却の依頼を受けた営業がその物件の隣の所有者にこの土地と一緒にあわせて売却しませんか?という営業をかけておいて、それ以降、お隣さんには結果も言わず、一度も連絡しなかったという話を聞いたことがあります。多分、その物件が単独で売れたのでしょうが、自分からお隣さんに声をかけたのなら、お隣さんにも結果ぐらいは報告するべきです。

まだまだ書けますが、ちょっと嫌になってきたので、これぐらいにしておきます。基本的にどれも少数派です。正直、その日の状況や調子によって我慢できることもきっとあります。また、その営業の人柄が良いからとか話をして面白かったから許せるということもあると思いますが、基本的にはこのようなことをされると「あーこれはもう任せたくないな」と思い萎えてしまいます。

もちろん、そうなるポイントは人それぞれ違うと思いますし、これくらいなら許せるという方もいるでしょう。これはあくまで個人的な意見です。

最後に

色々とお伝えしましたが、不動産営業に野球選手やサッカー選手のように特別なスキルは必要ないと思います。また、特別優秀である必要もないですし、売主にとって営業は当たり前のことをきっちりやる「普通の営業」で十分だと思います。

そもそも、この業界の離職率であったり、会社が30年以上存続できる確率などを考えると、今担当してもらっている営業が10年後も必ずその会社にいる(10年後も会社がある)とは限りません。また、相談しようと思って連絡したけど、辞めてたなんてことはざらにあります。

なので、そもそもその会社や営業に過度な期待はできないんでしょうし、本当に一生の付き合いというのは難しいのかもしれません。ですが、不動産の売却自体、一生に何度もあることではないので、せめてその時くらいは、良い不動産会社や営業と出会うことができ、納得できる売却を成功させてほしいと思います。