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ガンプラづくり#2-2 ニッパーの使い方と「2度切り」の必要性について考える

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今回の投稿は、ガンプラ作りにおいて簡単そうに見えて、奥が深い「ニッパーの使い方」について。といっても、私の浅い経験と知識で得た感覚による部分が多いので信じるかどうかは読む人に委ねます。

さて、ガンプラ作りで「2度切りするとキレイにガンプラが作れる」ということがまことしやかに言われる。2度切りとは、パーツをランナーから切り取る際に、1回目の切断ではゲートを残して大雑把に切り、2回目の切断でキレイにゲートを切り取るというやり方だ。プラモ作らない人からしたら「めんどくせえなw」って言葉を頂きそうですが、ちょっと模型作りをかじった人だとほぼ2度切りしていると言っても過言ではない。スラムダンクで言ったら、きちんとレイアップシュートをマスターするくだりですね。
「なるほど、じゃあ2度切り絶対なんすね!」というと、私の場合「案外そうでもない」のだ。

そもそも2度切りが必要かという論争

いきなり自分で問題提起をしてしまったが、2度切りは絶対必要なのか?ということについて。

その結論を考える前に2度切りのメリットを考えてみる。これは、1度切りのデメリットと一体の関係にあるとも言えよう。1度切りだと(1)ランナーに対してニッパーを差し入れづらい(2)その結果、切断時に細かいバリが残ってしまうのだ。2度切りならこの2つのデメリットを解消できる。
もっとも、2度切りのメリットとしてよく言われる「パーツの白化を防止できる」についてはちょっと違う。これは1度切りだろうが2度切りだろうが、ニッパーの使い方が正しくないと白化は起こってしまうのだ(無論、ニッパー の切れ味という観点も関係するが)。

結局まとめると、「2度切りなら細かいバリを抑制できるが、パーツの白化はテクニック次第なのでそこまでのメリットはない」というのが個人的な結論だ。加えて言えば、バリなんて最終的にヤスリでキレイに整えれば(さらに塗装してしまえば)、問題なくキレイにできる。

となれば、2度切りは最終的にヤスリをかけて塗装をする、という前提に立つなら「絶対」ということはない。うまい具合にニッパーを使えばバリも抑制できるし1度切りでも十分だろうと思っている。

しかし、素組みで塗装をせずに仕上げる場合ならば、できるだけ白化やバリを抑制したいので2度切りは必須になってくるだろう。結局、完成形から逆算して2度切りが必要かどうかを判断すればいいのだ。

さて、そんなわけで必須ではない2度切りではあるけれども、まあメリットはあるわけで。2度切りできれいに切れていれば、バリもなくあんまりヤスリがけせずに塗装に入れるしね。というわけで、ここからは2度切り前提でニッパー の正しい使い方について記載をすすめることにしよう。簡単に言うと、パーツをキレイに切り取るにはランナーに対して「ニッパーを正しい角度・やり方で差し込むこと」に尽きる。

最初に少し、ゲートやランナーの説明を

さて、少しだけ前置きの説明を。。。というのもランナーやゲート、パーツという言葉を聞いても「?」という文字しか浮かばない人もいると思ったのでそのまとめを。図を見てもらえれば一目瞭然(下手ですまん)だろう。あの葡萄のふさみたいになったやつには部位によって名前があります。意外にランナーとゲートって区別して言わなかったりするので。。これからのパートはこのランナーやゲートっていうのがポイントになるので頭の隅にでも置いておいてください。

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では早速、1度切りの工程について。

1度切り、言い換えればパーツを「ゲート付きで」ランナーから切り離す時のこと。これはパーツとニッパーの向きに気を付けるのがポイントだと思う。写真を見て欲しい。ニッパーの平な面側がパーツサイドに来ていること。これを守ることが大事だ。白化といって、ニッパーでゲートを切った部分がぼわんと白くなる現象がある。そしてこの白化というやつは、ゲートに対して変なテンションで力を加えながら切断した時にガッツリ現れる。そのため、妙な方向から力を与えないようにすることが肝心。逆向きだとパーツ側に変な力が加わり、ゲートが十分残っているのに白化したりするから要注意だ。

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上の写真はアウト!のパターン。ニッパーの向きに注意してください。

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上の写真はOKパターン。切り出したいパーツ側にニッパーの平らな面が来るのがポイント。

そして、1度切りの際「十分にゲートを残して切断する」というのもポイントだ。こうすることで2度切りのときにかんたん&キレイにパーツを切り出せる。

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私の場合、だいたい上の写真くらいゲートを残しております。

また、やってはいけないのは(これは1度切りでも2度切りでも同じだけど)ランナーに対して「ナナメ」にニッパー の歯を差し込むこと。こうすると一発でパーツに白化が出る。そりゃそうである。ナナメニッパーは変な方向から力を加えるわけだから、ゲートに捻りを加えているのと一緒。必ずパーツ面と並行になるようにニッパーの歯をランナーに対して差し込む。角度が大事だ。

次に2度切りのときのポイント。

2度切り、ゲートを切ってパーツだけをキレイに切り出す時について。ここでも基本的には1度切りと注意点は一緒。パーツに対してニッパー の歯をナナメに当てないように、「パーツにニッパー の歯がぴったり沿うように当てて切る」。うまい具合にいくと「ストン」と包丁で魚肉ソーセージを切るような感触になる。ミスるとパチンと弾けるような音がする。これがうまくいったかどうかのバロメーターだと思っている。注意点を言えば、ゲートの細い部分に対してニッパー の歯が当たるように、歯の入れ方に注意すること(詳しく言えば、できるだけパーツ側に変なテンションがかからないように、ゲートの一番もろいところを、あまり力をかけずに切れるような角度を考えてニッパーの歯を入れる)。ちょっとわかりづらい(画力が無い)が、図解すると下のようになろうかと思う。

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また、ニッパーの歯の先端では切らない。必ずゲートが歯の中央に来るように調整してカットする。こうすることでゲートに最も力が伝わり、きれいにパーツをカットできる。

あとは場数がものを言うといっていい。気を使ってガンガン作っていけば自然に身に付くと思われる。千本ノックあるのみ。

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