映画「マイ・エレメント」ウィッシュとの違い×恋愛ストーリー×等身大のキャラ
○ウィッシュがかなり賛否両論みたいで、わたしも思うところがあるがら本作は分かりやすい恋愛ストーリーになっている。エンバが徐々に自分の気持ちに気づいていくのが丁寧に描かれていた。細かい描写が有るから終盤の展開に感動できたと思う。恋愛と家業、ある意味で究極の二択なんだけど、それを上手くまとめて共感させるようにしているからハッピーエンドで納得できた。キャラが等身大でわたしにもあったかもしれない可能性を示していたので、この映画はヒットしたと思う。
①最近まで公開していたから気になっていたが、ラブストーリーがシンプルだから、めちゃくちゃ分かりやすいし、感情移入できる。エンバーも思春期ど真ん中という感じで、家業と夢で悩んでいるけど、それが自覚できないところに若さを感じた。
②恋愛描写が丁寧なのがいい。出会いは最悪だけど、父のお店のために奮闘していき、その中で徐々に恋愛感情が芽生えるのが王道で心地よい。
③エンバーが当たり前にできるガラス細工も実は素晴らしい才能であり、他人のウェイドとの出逢いにより自覚する。夢にもつながるのだけど、才能は意外に自分では分からないものだなあと。
■映画のCMを見たときには、恋愛も絡むが、大きな障害を乗り越えるアクションかと思ってた。
■実際には二人だけでは無理で、そりゃ公共事業が絡まないと難しいだろうねと。
■エンバーいきなりキレるけど、あれは父のお店を継ぎたくないという無意識が出てきた話。それをウェイドとの会話から恋愛によって理解するのはスムーズだし、面白い。
■何かラストはめちゃくちゃ恋愛要素が強かった。わたしも二人を応援したけど、子供よりも親世代が共感すると思う。
■ウェイドがかなり大らかだけど、人の痛みを知れるいい奴。そりゃエンバーも惚れる。実家も太いし、エンバーもインターンに行けることに。二人が恐る恐る触れ合う姿は学生時代の恋愛みたいでハラハラ、ドキドキした。
■ウェイドみたいに感情豊かなのはやはり親の影響だろうね。エンバーも簡単に受け入れてくれるし、誰かに理解されるというのはすごく羨ましくも、必要なこと。エンディングが素晴らしい。
エレメントシティ ファイヤーエレメントに厳しい
■火と水。エンバーとウェイド。まったく違う二人が心を通わせる。ただ、ファイヤーエレメントが明らかに除け者にされていたのが怖かった。
■エレメントシティには、水、風、土子のエレメントはいるのに火はいない。そりゃエンバーがファイヤータウンから出たがらないわけだ。世界的に珍しい花も火だけ出禁になってる。確かに、火は他とは相性が悪い。水は蒸発させるし、風は火を広げるし、土は火に燃やされる。特に土というか植物は火が近くにいると燃えるかもしれない。
■中々にシビアな設定である。火はどうやって暮らしてきたのだろうか。ファイヤータウンの成り立ち。
■エンバーの両親が、エレメントシティ周辺でのでのファイヤーエレメント第一号に見えた。不動産とか明らかにファイヤーエレメントに不慣れだし、そもそもシティ全体がファイヤーエレメントに優しくない。列車が走ると常時大量の水が降ってくる場所でよくエンバー達は暮らしているものだ。
■何か明らかにファイヤーエレメントへの風当たりが強い。ファイヤーシティはエレメントシティの僻地的な感じだし、水、風、土でエレメントシティを形作っている。まあ、ガラス細工を自力でできるぐらい強い火を操るから、街を燃やしてしまう可能性がある。実際にエンバーは知り合いの土の少年の花を自然に燃やしていたし、ファイヤーにだけ厳しい社会だ。
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