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アニメ映画「ミニオンズ フィーバー」感想 悪党とミニオンとバイクと

初めてミニオン映画を観た。かなり面白く観させてもらった。CGの作りは違和感なく、めちゃくちゃ動いていたので、違和感は少なかった。楽しく観れたというのが素直な感想だ。吹き替えも違和感なく、グルーは大阪弁の鶴瓶さんが合っていて、それ以上にワイルド・ナックルズの市村さんには驚いた。俳優でも、吹き替えがめちゃくちゃ上手い役者もいるのだが、市村さんはまさにそれ。最後までカッコよく、ワイルド・ナックルズのための映画と言っていい。あーゆー、師匠的ポジションのキャラはすくなったように思う。悪党なのだけど、それは仲間がいるから楽しいし、夢中になるとのことで、尽く裏切られて、最後にグルーに縋り付くのがいい。強気なキャラが、弱みを見せるのはギャップがあって好印象だ。優しい世界なので、痛々しい描写は少なく、子供も安心して鑑賞できる作品になっている。グルーとワイルド・ナックルズのコンビはヒーローモノに近く、子供が楽しめる作風になっているのがポイントだ。悪党といいながら、凶悪なことはしなくて、それはベル達5人の悪党の仕事。グルーはミニオン達と物語を賑やかす役割を持っていて、言わば、マスコット的なポジションに落ち着いている。

また、本作では、ミニオンがかなりかわいい。どう見ても、地球外生命で、話す言葉も少ないキーワードしか分からない謎な生き物なのに、まわりの人間は当たり前のように会話する。溶け込んでいるのに、溶け込んでいない、かわいい生き物、それがミニオン。特に、オットーとバイカーのコンビが良かった。グルーから指示された宝物を取り返すため、三輪車でバイクを追う。最後には、バイカーがバイクの後ろに乗せて、ツーリング。オットーはうるさく、グルーにも注意されるぐらいなのに、バイカーとはうまくやっていた。馬があうとはこのことかと。終盤は、悪党とのバトルなのだけと、カンフーを体得したミニオン達が野生を開放して、ぶちのめす。割と盛り上がるのだけど、カンフー初級バッチ獲得で、本気の悪党とバトれるのはなんだかなあと感じてしまった。ミニオンそんなスペックあるなら、世界征服しそうで、大量にいるのが怖い。人を襲うエイリアンよりも、身近に溶け込んだミニオンの方が怖い。グルーがいないと、マーベル作品にでてくるヴィランになるかもと妄想するぐらいだ。

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