映画「らくだい魔女 フウカと闇の魔女」感想 女王の後継者だからこその苦悩物語
結構面白かった。子供よりも大人が楽しめる作品に思えた。敵の闇の魔女と対話して、改心させるからだ。子供向けでは、敵は倒すという、桃太郎的な物語が連想されるが、本作では、きちんと対話する。主人公の母が封じることしかでかなかったのに対して、主人公はしっかりと改心させているから、物語に感動を与える。敵を倒すよりも分かり合いが大切だと教えてくれる。魔法が実在している世界ならではの苦悩みたいなものがある。主人公のフウカは、銀の女王の娘であり、後継者として苦悩する。
登場人物はいずれも、王や女王の子供であり、特権階級でもある。しかし、闇の魔法から世界を守った魔法使いだからこその権力。確かに、フウカからしたらプレッシャーが半端ない。遊びたくても、女王の娘として、それは女王の立場にも関係する。本作では、銀の女王の人間関係はほとんど出てこなかったが、きっと権力争いがあるはず。フウカ一人の行動で国が左右されるから、非常に責任重大になる。劇中では苦悩している様子が分かる。自分がそうなると、プレッシャーで押しつぶされるだろう。頭の良さではなく、魔法で判断されるからだ。才能の世界であり、他作品でも、先祖代々の魔術が大切になる。その中で動けるのが、フウカなのだが。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?