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映画「AWAKE」藤井聡太名人×人工知能×勝負の世界

藤井聡太名人(呼び方はいろいろあるみたいだが、本記事では名人とよばせていただきます)が話題になっていて、AIと取り入れた勉強法を取り入れていると、度々ニュースになっている。人工知能が進歩し、人間を凌駕するようになった。その技術を最近の将棋界では積極的に取り入れているそうだ。渡辺明前名人も大学を訪れ、棋士の戦法を人工知能を用いた解析結果を調べたという。人工知能は今では棋士には欠かせない技術と言える。将棋の解説でも、人工知能が優位性を判断する時代になっており、棋士は人工知能とは切っても切り離せない時代になっている。

将棋素人のわたしからしたら、人工知能がどちらが優勢かを数値化してくれるのは有り難い。定石など知識がないと盤面の優劣が分からないから、代わりに人工知能が数値化することで分かりやすくなる。マニアやファンからしたら分かることでも、一般人からしたら専門知識なしで理解するのは難しい。人工知能が学習して、盤面を詳細に解析して数値にすることど、テレビや配信を見ていても何となく理解できてしまうのがすごいところだ。細かいルールが分からなくても、数字を見れば判断できる。藤井聡太名人の勝ち方を最低限理解するのにも役立っている。どの場面で有利になったかが分かるからだ。

本作では、プロ棋士を目指した清田とプロ棋士の浅川の間で物語は動く。プロになれなかった清田は大学で人工知能を勉強、開発して、当時流行っていたプロ棋士との対決に勤しんでいく。技術的なことは映画だから最小限にして、清田の内面の描写が多かった。心のなかではプロ棋士へのリベンジと自分の実力を試したい気持ちがあったはず。逆に浅川はプロとして邁進していく中で、人工知能との対決が決まった後に、その強さに驚愕する。結局、浅川はバグ対策をして、清田が望んだ勝負はできないところで対決は終わる。

わたしは動画サイトの企画として、人工知能とプロ棋士の対決を見ていたが、いつからかプロ棋士でも勝てないようになった。勝負が終盤になると、一分間ほどで次の手を差さなないといけなくなり、そこではコンピュータの方が強くなるからだ。プロ棋士の先読みは負けていないが、どうしても演算能力が高いコンピュータが終盤強い。しかし、プロ棋士が何手先を読んでいくか、さらにまったく新しい手を考え出すことはまだまだできる。そーゆー棋士をわたしは見てみたいし、藤井聡太名人を筆頭に新しい将棋を魅せてくれると信じている。

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