人の感覚なんてあいまい。他人は他人。自分は自分

人の五感と脳の関係について、心理学者の知人と話しをしていた時に思ったことは、人の感覚はあいまいだ、ということだ。それについて今回は述べたいと思う。

人の感覚 -フィジカルー

知人が研究で行っているのはフィジカルな感覚、つまり嗅覚が人に与える感覚について定量化すること。多くの人から「良い」「さわやかな」「不快な」「自然の」など、香りを表す形容詞があり、それを元に人の心理に結びつけて評する。

ここからが難しいのだが、その香り「さわやか」と、そう感じる人の感覚を結びつける場合、どこまでが「さわやか」で、どこまでが「さわやか」ではないのか?定量化するために、多くの人の意見を聞く必要がある。地球上の全ての人が感じる「さわやかな香り」をピンポイントで数値することは、とても困難なことだ。

人の感覚 ーメンタルー

目に見えるフィジカルな動作でも、人の感じる感覚を定量化するのはむずかしい。とすれば、目に見えないメンタル的な動きを定量化するのはさらにむずかしい。マズローの欲求5段階説でいうところの「生理的欲求」「安全欲求」は、健康やお金への関心を生み、「社会的欲求」「承認欲求」は人間関係の問題を生む。

相手にしている人がどの段階にいて、どんな欲求を満たしたいのか、形がないので誰にもわからない。相手が発する言葉ですら「ウソ」の場合もある。そんな相手の言葉や感情に対して一喜一憂しても、結局は「自分が思うところの相手」を具現化しただけに過ぎない。

家族や子供ですら、100%分かりあえることはできない。私はそう思う。

最後に

AIなどテクノロジーの進化で、人とは?という研究をすることが多くなった昨今、今の人間の存在が奇跡のように思えてきた。フィジカルな面、メンタルな面、どちらも不思議なことだらけだ。人と人は分かり合えない。だからこそ、相手の気持ちを慮る気持ちと行動が必要だと、強く思う。

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Office OSADA代表。一部上場企業、中小企業でエンジニア・知的財産・人材育成・経営企画を経験した時のノウハウや企業裏話を元にnoteを研究しています。【期間限定】で無料公開 ↓↓