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二つ以上の自分と穴

個人的な課題を差し置いてnoteに向かう深夜2時前
怒りと悲しみと部屋にある一つ電気の下でスマホをいじる。

現在、宣伝会議で編集ライター講座を受けているのだが、その課題に手こずっている。
講義はさ、"大大人"(おおおとな)の世界ってやつかな?コンサルがいて商社マンがいてバリキャリ姉さんたちのいる所。少し疎外感があるが、刺激は強い。
つまらないと思う事も面白いと思うこともぼちぼちだ。そんな中で"強み"という話題に頭がいっぱいである。今まで培ってきた事、経験を活かし羽を伸ばす作業に、私という人間は何も培えて無いことに気がついた。周りに比べれば23という年は新芽の様なものだろう。それは自分でもわかるし、これから培っていかなければならない使命とも言える。理解しているつもりだ。しかし、どこか腹立たしい。自分に対しての怒りだけは収められないという事は明確だ。そこで何の種を植えるべきなのか、毎日探した。結果として今はまだコレというものは何も無い。何も無いから写真を撮っている?
いや、何か探して撮っていたんだと思う。
でも、なにもなかった。自分をうまく認められない性格だと知っているが、やはり他人と比べてあいつには勝てないと思ったり、別にそこで勝ちたいわけではなかったりする。

そんなことをふわふわ頭の端で思いながら、
私は"さつき"という女に取り憑かれる。
こいつは同い年で、可愛いくてとにかく小悪魔的だ。その辺に居そうでいない一般的で、品があり地毛が薄っすら茶色くて愛想の良い、どんな人と話してもどんな話でも対応する万能な女だが、歯並びと爪が欠点だ。

本来、二つの名があった。

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