ましろのひとりかくれんぼ配信から考えた色々なこと
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深夜3時、1万人以上の集団が一つの音声波形を凝視していた。
音楽が流れているわけではなく、心地よい音が囁かれているわけでもなく、奇抜な音が鳴っているわけでもない。そこにあるのは深夜3時の静寂そのままであり、そして静寂の中でかろうじて聴き取れる微小な音の破片と、それを示す青い音声波形のあやふやな振幅。2万個以上の眼球が凝視する単なる青い線の振幅が、1万人の心臓の鼓動を恐怖で支配していた。
それは異様な配信だった。
にじさんじ所属Vtuberましろの、ひとりかくれんぼ