Vol.4 子どもの好き嫌い
今回は、子どもの好き嫌いについてのお話です。
親御さんから一番多い質問は、「どうやったら嫌いな食べ物を食べてくれるの?」ということです。
子どもの好き嫌い、頭を悩ます親御さんも多いと思います。
私もその一人です。
結論から言ってしまうと、子どもの好き嫌いを克服する解決策はただ一つ。
それは苦手な食材を一つ一つ克服していくこと!
一朝一夕にというより、ゆっくりそれぞれのストーリーを作ることが大切です。魔法のような近道はありませんが、「幸せな思い出創り」が鍵です。
だから、嫌いな食材を無理に食べさせようとしてしまうと時間がもったいない。
子どもにとって、もちろんママにとっても辛い思い出となってしまいます。
その瞬間は泣きながらなんとか食べても、その後永遠に食べなくなる可能性があります。
「何だか大変かも。」という声が聞こえてきそうですが、どうか身構えずにいてください!食材のストーリーを作るというのは、一緒に料理したり、子どもが一人で料理をすることで、それは素敵なストーリーとなります。
料理教室で、ピザレッスンをした時のことです。
子ども達、自分で作ったピザを美味しくあっという間に完食しました。
すると一人のお母さん、
「うちの子トマトソースが嫌いで、今までピザを食べたことなかったの。
実は今日、食べられるか心配していて。」と教えて下さりました。
当の本人は、そんな様子を微塵も感じさせることなく[、何とも嬉しそうにピザを食べていたので、驚きました。
子どもにとって、自分で作りあげたピザは、苦手なことさえ忘れさせてしまう最高の味なのです。
子どもと一緒に嫌いな食材を克服するのは長い道のりに思えるかもしれません。でも子どもにとって、食材一つ一つにママパパ との思い出があるって幸せなことだと思います。
…とはいっても、忙しいのが現実 。
少し元気と気力が残っている時に、一緒に料理したり子どもに料理をさせてあげてみて下さい。野菜をちぎるだけでもいいんです。小さなストーリーの積み重ねが、親子のかけがえのない時間になるのではないでしょうか。
子どもが大きくなった時、私たち親の方がふとその食べ物を見て、子どもが小さかった頃を思い出す日が来るかもしれませんね。
筆者:リトルシェフクッキング(株)代表 武田 昌美
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