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Vol.3 失敗は成功の元

失敗。
これは成功への道しるべです。
失敗はとても大切。失敗してこそ、その経験を活かして成功する方法を見つけることができるからです。
子供達に「失敗は成功のもと」「失敗を恐れずに果敢に挑戦する」ことを、身をもって習得してもらうために料理ってとってもいいんです。

例えば「卵割り」。
初めて卵を持った子どもは、力の入れ具合や卵の繊細さがまだわからないので、ぐちゃっとつぶれてしまいます。
そして今度は慎重になり過ぎて、恐る恐るコツコツと叩いて一向に割れる気配がない。

さあここからどうやって導くのやら。

私は子どもたちが失敗を恐れずに挑戦できる魔法を使っています。
それは「これだけあるから失敗しちゃっても大丈夫だよ!」と言って、たくさんの卵を見せること。そうすると、子どもたちは自然と「なんだぁ。これなら失敗しちゃっても大丈夫だ!」と安心して、思いきって挑戦します。

案外思いきったほうが上手にできちゃう。「1個しかない、これを上手にやらなきゃ」というプレッシャーより、失敗しても次あるからね、というスタンスの方が緊張しないで上手にできる。これ、大人だってそうですよね。

さてさて、次は失敗した時、次につなげるフォロー方法です。ぐちゃぐちゃになってしまった卵。子ども心に「あーあ…」ってがっかりしているだろうから、「これで卵料理もう1品作れるね!何作ろっか?」と明るく、失敗したからこそ新たに生まれたアイディアを提案します。「失敗だって、考え方ひとつでいかようにも活かせる」ということを、卵を通して伝えるのです。
子どもたち、小さいうちは失敗といっても卵やお絵かき…その程度です。

でも成長と共に失敗の度合いも大きくなり、乗り越えなければならない壁がどんどん高くなります。その時、小さい頃から「失敗を恐れず挑戦し、たとえ失敗しても大丈夫!ここから次へ繋げるぞ!」というマインドが染み付いて入れば、その子の人生、明るく、未来が広がっていきます。

私も小さな頃から母に「失敗しても気にしない。失敗をどう活かす?」と言われ続けました。この考え方のお陰でどれだけ人生が楽になったか。
料理にはこんなに大切な子どもたちの心を育てる力があるんです。

筆者:リトルシェフクッキング(株)代表 武田 昌美

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