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持ち物をコーディネートしてくれる未来

今日はたぶん、ものすご〜くふわっとした、未来のイメージみたいな話になると思う。

最近、このnoteでもちょくちょく触れているけれど、「商品やサービスを、本当に必要としている人のもとに届ける」というのが僕の仕事におけるテーマになっている。

ふと、これを消費者の視点で考えてみたときに、なかなかに奥の深いテーマだなぁと感じた。

自分の使っているもの、利用するサービス、所有するものは数え切れないほどの種類があって、その一つひとつを吟味するほどの時間はない。

ボールペンが必要になれば、通りかかった文具店でよさそうなものを買うか、Amazonで前に使っていたものや売れているものをポチる。

どんなものも大抵はそんな感じで、手近なところから手に入るアイテムを揃えるし、そこそこ吟味するようなもの(車とか、家電とか、スマホとか)の場合はけっこう長く使うものであることが多いから、一生のうちで購入する数も知れている。

とすると、その中で、本当に自分に最も合っている製品を使っているケースってどのくらいあるのだろうか。

さらには、「こうだったらいいのにな」と軽く思っているようなことに関して、あるものを買えば解決するのに、その商品の存在自体を知らないがために、ちょっとした不満を抱えながら生活しているということもあるだろう。

もちろん、インターネットが普及して、1人につき1台スマホを持つ時代になったことで、手に入れられる情報は格段に増えて、昔に比べれば自分に合ったものを見つけることは容易になった。

それでも自分の周りを見ると、まだまだ自分に合うもの、あるいは必要なのに見つけられていないものがいくらでもあるんだろうなぁと感じられる。

「これは絶対に自分に最も合っている!」と言えるものは、きっとそれなりに興味のある分野で、吟味に吟味を重ねて、ようやくであった一品だったりする。
「こだわりの一品」みたいに言われるやつである。

持ち物にこだわる人もいるけれど、それでも突き詰めていくと特定のジャンルに限られるはずだ。
服には徹底的にこだわるけれど、家電は売れ筋を適当に買う、とか、文房具やガジェット大好きだけど、食にはまったくこだわらない、とか。
それも当然で、すべてのものにこだわって吟味していたら、それだけで時間がいくら合っても足りなくなってしまうのだ。

結果的に、多くの人が「ほとんど適当に選ばれたものを使っている」という状態になるのだ。

「売る側の目線で、このギャップを埋めていこう」というのが僕のセールスプロモーションのアプローチなわけだが、消費者側の立場になってみると、どちらかというと第三者による商品選びのサポートがあると理想なのだろうな、と感じられる。

極端な話、あなたのことと世の中のあらゆる商品、サービスのことを知り尽くした人がいたら、「僕に一番合うパソコンはどれかな?」と聞けば、最適なものを提示してくれるわけだ。

各分野に、それに近いことを生業にしているコーディネイターみたいな人がいるわけだが、そういう人はあくまでもその分野に関するスペシャリストであって、当然ながらあなた自身に関する知識があるわけではない。

だから、色々とヒアリングして、求めているものを引き出して、そのうえで最適(になりそう)なものを提示することになる。

それは結局のところ完璧ではないし、何よりも消費者側がコーディネーターに相談しにいくという工程が必要になるわけで、それをするような商品はもう「吟味したこだわりの一品」になる。
つまり、自分がこだわりたいものでしかなかなかできないことなのだ。
(やばい、ちょっと真面目な雰囲気で書きすぎている…もっとおふざけな感じで書かないとこの記事はもたないぞ……)

そうではなくて、もっと手軽に、生活していく中で自然に自分のデータが蓄積されていって(時には自ら希望や好みを入力することがあってもいいだろう)、それをもとに最もオススメの商品を導き出してくれるサービスがあったらいいな〜というところに至ったのだ。
(さあ、ふわふわしてきた)

イメージしやすいのはやはりAIだろう。
人の行動データを蓄積して再構築することは得意だし、世界中のあらゆる商品のデータを入れておくことももちろん可能だ。

そこで何をどのように「合う」と判断させるのかについては、正直まったく検討もついていないが、そこらへんはうまくやってくれればいい。

定性的な話も関わってくるんだからAIじゃ無理だ!
というなら、別に人でもいい。

そういうコーディネーターがいて、あなたにピッタリのボールペンはこれで、飲み物はこれで、パソコンはこれで、傘はこれですよ、なんてしてくれたら、それはもうあれである。

こだわりのないものなんか、こだわりがないんだから何だっていい、と思うかもしれない。
多くに人にとって、そこまでこだわる必要のないもの、たとえばホッチキスのマッチ度を60から100に引き上げたところで、人生の満足度への影響はほとんどないのは確かだろう。

しかし、片っ端から(時間や労力をかけずに)マッチ度60のものを80〜100に引き上げていけば、人生の満足度はかなり上がると思うのだ。
数の暴力だ。

ということで、100年後くらいの未来にそんな感じのものができないものだろうか。
いや、100年後だと僕が生きていない(たぶん)ので、50年後…いや30年後にしてもらおうかな。

自分に合っているものばかりで幸せ。
そんな未来を、お待ちしております。

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