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リアルタイムの熱量があるうちに

記事のネタにするメモが少しずつ溜まってきていて、記事を書き始めるときは、さぁ今日はどのネタを書こうかな、とメモを見ることも多くなった。

そして、だいたい選択するのは直近に思いついたネタだ。
それ以外のときは、まだメモもしていない、書こうかと思い立ったばかりのネタを取り上げる。

実は今日も、昨日思いついたネタが2つあって、そのどちらを書くか悩んだ。
どちらも捨てがたく、ああ、今日放置することによって風化していったら嫌だなぁ、と思うのだ。

そんなふうに迷いに迷った挙げ句、まったく違うこの内容で書くことにした。

何が言いたいかというと、どんな話題も、熱量は思いついたときが最大である、ということだ。
時間が経つごとにその熱は冷めていって、日の目を見ないネタが蓄積されていくことになる。

実際に、1ヶ月くらい前に「あ、このネタいいじゃん、書けそう書けそう」と思ったネタが、僕のメモにずっと眠っていたりする。

もちろん、書くことがないときには非常に助かるのだけれど、今のペースでいけばネタが枯渇することはしばらくなさそうだし、どうにも昔思いついたネタは改めて取り上げる気にならないことも多いので、このまま埋もれていく可能性も高そうだ。

「鉄は熱いうちに打て」とはよく言ったもので、これは何にでもあてはまる。

よく耳にするのは、「本は買ったときがピーク」という話だ。
うお、この本おもしろそう! と思って買っても、「今まだ読んでる本があるから、この楽しみはあとに取っておこう」などと言ってかばんから出そうものなら、その本はもう読まれる最大のチャンスを逸したことになる。

数日後、前の本を読み終わっていざ手に取ろうと思っても、「なんか気分じゃない」と言ってさらに後回しにされる。
こうして積ん読タワーができあがっていくのだ。

「本はネットじゃなくて書店で買いたい」という人の多くはきっとこれを意識していて、ネットの場合、買ってからのタイムラグが生まれることで、手元に届く頃にはもう少し冷めてしまっているのだ。

僕は書店でもネットでも本を買うし、小説ならKindleで読むけれど、基本的には「これ読みたい!」と衝動的に買った本は、今読んでいるものをさておいてすぐに読み始めることが多い。

仕事でも、良いか悪いかは別として、同じことが言える。
(そもそも楽しい仕事であることが前提だけど)だいたい、キックオフミーティングをしたり、計画を練ってこれからスタートというところに、最初のピークが訪れる。

実際に動き出すと、まずは地味な準備期間に入ることが多く、テンションは一旦下がる。
そこから次のピークをどう持ってくるか、というのが、自分たちをコントロールする上でも重要になってくる。

「チャレンジすることが大切」というのは、そこにも意味があって、「じゃあ、とりあえず一旦これでやってみよう」というタイミングを適度に設ければ、一つの結果がでる。

うまく行けば、次のステップに進むことができる。
失敗しても、それを活かして新しい計画を立てられるので、これも前進だ。

どちらのパターンも、「新しいスタート」を伴いながらの仕事になるので、ある程度の熱量を保つことができる。
常に新しいこと、やろうと思ったことができるわけではない仕事においては、自分の最良の及ぶ範囲内で、このサイクルをデザインできることは非常に重要である。

この観点は、経営者やリーダーにはもちろん、各々が楽しく仕事をするためにはもっておいたほうがいいものだろうと思う。

月並みな結論ではあるけれど、要するに、興味を持ったり、「やってみようかな」と思ったら、できるだけそのときに、少なくともその熱量が覚めるまでに絶対にやったほうがいい、ということだ。

「思い立ったが吉日」という言葉も核心をついている。

色んなことを後回しにしていくと、結局何もできなくなる。
やむを得ずやらなければならなくなったときには、ちょっと嫌々だったりするわけだ。

「やりたい」と思ったら、やる。
この習慣が付いている人は、そうでない人に比べてずいぶん幸福度は高いだろう。

あなたが、今やりたいことは、なんですか?

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