僕の中には。

幼少の頃に母親からこんな事を言われた。

「アナタは実は双子だった。でも1人はお腹に居る時に流れて居なくなった。アナタはそれでも生きて産まれてきてくれたんだよ。」

あんまりにも幼い頃に言われたので最初は何を言ってるのか、意味が分からなかった。

でも大人になりその意味が少しずつ、分かってきた気がする。
たまに、ホントたまに自分が自分じゃない感じ
行動が自分の意志と反した事をする。

きっとこれは兄？姉？弟？妹？
それは分からないけど
母のお腹で居なくなった子の行動なんじゃないかなって思う。

もし一緒に産まれていたら最高の家族になれてたと思う。
笑う時も2倍笑えるし
悲しい時は2倍悲しめるし
おんなじ思考回路で考えて

だから僕の中には彼？彼女？が居るんだと思う。
身体はひとつかもしれないけど
心の中には死んじゃった子が生きてんだよ。

僕はその子と共にこれからも生きていくよ。