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車椅子が戦車に。車椅子の友人達と全力でサバゲーを楽しむ方法を研究してきたので報告する。

オリィです。
今月は視線入力で立ち上がって走り回る車椅子がバズったり、

車椅子スケートに行ったり、

5年以上前からやってる、車椅子アプリ「WheeLog!」を使った車椅子体験イベント「WheeLog!街歩き」を横浜で主催したり

単純に車椅子に乗ったり改造したりするのが趣味なのと、仕事柄、車椅子の友人達が多いのでオフの日になっても日常的に車椅子乗りの仲間と遊ぶ事が多い私ですが、そんな友人達とやってる遊びの中でも特に楽しい「車椅子サバゲー」が、ゲームとして非常に面白くなってきたので紹介したい。

今回は皆で楽しく遊ぶ話だ。

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よく、車椅子スポーツなどは全員が車椅子に乗っている事が条件だったりそもそもフィールドが違ったりするが、車椅子と歩行者全員が同じフィールドで役割分担し、全員楽しめる新しい遊び方を研究する会。それが車椅子サバゲー。

「なんでオリンピックとパラリンピックが分かれてるのか分からない。チームになって一緒に戦えばいいのに。」
それが我々の車椅子サバゲー研究会が始まった理由だ。

サバゲーは野蛮だと思う人も多いらしく、実際に「障害者や福祉系の人が銃で遊ぶなんて・・・」と言われる事もあるが、単純に車椅子とか福祉とか関係なく、スポーツとして楽しみたい人もいるのでその方向のツッコミはスルーさせてもらう。(余談で、サバゲーに来て銃は持つがテスト以外で一切弾を撃たない、一度も相手を撃った事がないガンジープレイをしている福祉系の著名な知人がいるが。)さて。

前回よりパワーアップし、今回は3人の車椅子ユーザーの友人と、車椅子メーカーの仲間が持ってきてくれた車椅子3台を含め、6台体制になった。

別に自由研究の成果という程のものでもないが、以下のルールで行う事により、戦車も歩兵もバランスよくゲームが成り立ったので紹介したいと思う。

「今回更新されたものも含む現在のルール」
•歩行者は歩兵、車椅子は戦車と呼ばれる
•戦車は前からの攻撃は無敵。背中のバルーンを破壊させないと負けにならない
•戦車は角でじっとしてると強すぎるので1分以上同じ場所に止まっていてはならない
•戦車を倒すときはバルーンを狙い、搭乗者を狙ってはならない
•歩兵は通常のサバゲーと同じく身体/装備のどこにヒットしてもアウトで、当たり判定は自己申告の紳士協定。ゾンビ野郎は法の外に置かれる
•楽しむ事が最優先。邪悪になるな

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バルーンは意外とそんな簡単には割れず、18禁電動BB弾の連射を受けても距離があるとなかなか割れない。5mくらいまで接近して撃つ必要あり。
戦車が弱ければバルーンを増やせばよく、強すぎたら減らせばよく、強さ調整はシンプルだ。(はじめ3個だったが強すぎたので1個にした)今回は腕が動かせる友人達ばかりだが、このあたりを調整すれば腕を動かしにくい人でもバランスよく参加できよう。

戦車兵は歩兵と違って身体に弾が当たってもヒットにならず、1ゲームの間流れ弾に当たり続ける事になるので厚手の服推奨。
ちなみにもちろん会場の許可は得てやっている。

「やってみた所感」
歩兵15名、戦車6名、1ゲーム7分制

•戦車が多すぎるかと思ったが、6台でもゲームバランスは成り立つ。
•戦車が道を守ってると突破不可能になり、回り込んで後ろから破壊しないといけないので敵を倒すスキルだけではなくチームワークと戦略が要求される。
•バルーンの破裂音が戦車の撃破音なのでテンションあがる。
•とにかく前からは無敵で盾となる戦車と、戦車の背後を守る歩兵1〜2人ユニットによる前進が普通に強い。歩戦協同。
•参加者が自由に乗っていい戦車が3台あったが、普段から慣れている操縦士がかなり強い。
•歩兵6人+戦車1台が篭城し立て籠ったが前方無敵の戦車2台に両方から挟撃されると一瞬で壊滅した。
•曲がり角を飛び出した先で戦車と出くわした俺は世界がスローモーションになり、その瞬間死を覚悟し、気づけばハチの巣になった(とある歩兵談)
•慣れた戦車操縦士は普通に速度が早いのと身長が低いので発見されにくく、足音も立たない。戦車単体でステルスで自陣に侵入され、気づけばフラッグを取られる事もあった。
•戦車も、電動タイプと手動タイプがある。ハンドガンを片手に構えながら動けるが速度が一定の電動タイプと、速度が自在で全く足音がしないが移動中は銃を構えられない手動タイプ。一長一短がある
•戦車同士が向かい合うと硬直し、一時的に談笑し合うクリスマス休戦が開催される

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これまで障害者という事で身体を大事に扱われてきたけど、容赦なく蜂の巣にされたのがスリルで平等って感じで楽しかった(とある女性戦車兵談)

普段、よくサバゲーに行く参加者からも、普通のサバゲーより戦略の幅が広がって楽しいという意見もあった。

最後は全員で割れたバルーンの回収。
電動車椅子で壁やオブジェにぶつかると破壊してしまう事があるので、プレイに熱中しすぎないよう注意。
もともと車椅子が参加する事を想定していないのにいつも協力してくれてる会場、スタッフさん達に心から感謝を。

純粋な勝ち負けもあるが、皆でバランスよく楽しめる方法を考えながら試行錯誤してみるのが面白い。またやろう!

次はてらきゅー工場長企画のOriHimeサッカーかな

2020.2.26
吉藤オリィ


追伸:
今年から新たな試みとして私の自由研究を公開し、アイデア出しなど参加できる「オリィの自由研究部(β)」を始めた。月額1000円で吉藤の活動を応援するよ、報告を聞きたいよと言ってくださる方はこちら。当事者らとの新たな挑戦を発信していきます。
コロナが落ち着いたらまた車椅子で遊ぼう。


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元不登校のロボット研究者.分身ロボット「OriHime」,「NIN_NIN」,視線入力PC「OriHime eye」,車椅子向けアプリ「wheelog」視線入力車椅子, 分身ロボットカフェ など開発. 新書籍「サイボーグ時代」発売中.

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コメント (1)
Twitterから来ました!
当方は介護福祉士をしてますが、車椅子には色々な可能性を感じてる一人です。
車椅子と共同戦線のサバゲ最高じゃないですか!!
これは参加してみたい!
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