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初めての富士山登山の記録

8/17に富士山に登ってきたのでその記録です。
私にとって初めての富士登山で、事前にYoutubeやブログを参考にしていたので、私の経験もこれから登山を考えている方の参考になればと思います。

【登山ルート・日程】
1泊2日 吉田ルート往復
1日目:5合目に異動、宿泊
2日目:早朝から登山開始。お鉢回りをして下山。 5合目からバスで帰宅。

【はじめに】
私は34歳の男性で、富士山に登るのは今回が初めてです。
登山が趣味ということもなく、ジムで体は鍛えていますが、体力にはあまり自信がありません。
富士山を登ろうと思ったのも強い意思があったわけではなく、ぼんやりと一度は登ってみたいと思っていた中で、たまたま都合が付いたからです。
体力に不安があったので、事前にYoutubeやブログ、本などを参考にしたのですが、子どもやお年寄りでも日程を無理しなければ登れる山と紹介されていることもあり、自分の体形で参考になるものが少なかったので、特に同じような体形の人の参考になれば良いなと考えています。

【私の体力・体系】
180cm 85km
週2.3でジムで筋トレ(主に上半身中心)、持久走は苦手で5km走り続けることはできない。
ランニングや下半身トレーニングをすると膝、腰が痛くなりがちであまりトレーニングもしない。
昨年春に100kmウォーキングに参加したが70km(14時間程度)地点でリタイア。(事前トレーニングで週2.3回5~8kmのランニングをしようとしたら3.4回目で膝を痛めて結局ほとんど練習せずに参加することになった)
登山経験はほぼ無いが27歳の頃に日光男体山の登山経験あり。

【目次】
1.前日から当日の動き
2.持ち物
3.私の体力、事前準備(主にトレーニング)
4.今回の日程の利点
5.おわりに

【1.前日から当日の動き】
1泊2日の行程で吉田ルートで登りました。登山日の前日に5合目に行き宿泊。翌日の早朝から登山を開始し、下山後自宅まで帰宅しています。
1人は不安だったので富士山登山経験のある友人と2人で登っています。

8/16(移動日)
私は埼玉に住んでいるので移動は新宿からのシャトルバスを利用しました。
web予約で片道3500円で14:45発、富士スバルライン(5合目)17:20着です。
到着後は予約していた富士山みはらしにチェックインしました。ここは1泊7500円で雑魚寝です。
1人あたりのスペースは十分に取られており、布団で寝られるので山小屋で泊まるよりも快適に過ごせると思います。ただし、シャワーなどは無いので、そのあたりが気になる方は同じ5合目の富士急雲上閣も検討してみるといいかもしれません。
一緒に登る予定だった友人と合流して18時頃夕食を取って20時には寝ました。
周りの方も同じくらいに寝るので部屋の電気も消えて静かになります。さすがにすぐに寝つけはしませんが、21時頃には眠れました。

宿泊先の山小屋(富士山みはらし)

8/17(登頂~帰宅)
3:30に起きて着替え、バスに乗る前に買っておいたおにぎりを2つ食べて4:00から登頂開始です。
吉田ルートの標準時間(コースタイム)は休憩時間無しで6時間程度、下りは3時間程度です。
私は休憩を入れて、登頂5時間、お鉢回り1.5時間、下り3時間だったので、標準時間よりも速いペースで登頂することが出来ました。

(5合目~6合目)AM 5:00~6:00
一度下りになってから登り。1時間弱程度。6合目は山小屋ではなく富士山安全指導センターのみです。
傾斜もきつくなくただのハイキングという感じ。

(6合目~7合目)AM 6:00~7:00
なだらかな砂利道をひたすらジグザグに登ります。1時間弱。6合目をちょっと超えたところで御来光を見ました。雲海も広がっていてとても綺麗でしたが、空に雲は無く、日影も全くないため、ここからは強い日差しを浴びながら登山する形になります。

7合目途中 夜明け前

(7合目~本8合目)AM 7:00~9:00
これまでと比べると傾斜が急になり、岩場を登ります。場所によっては手を付かないと登れないようなところもあります。2時間程度。ルートの中ではここが一番苦しかったですが、山小屋の数も多いので、30分に一度くらいの頻度で山小屋に着きます。山小屋の前で5分程度の短い休憩を取りながら登りました。御来光登山の場合は早朝は行列ができるようですが、すでに行列は無く自分のペースで登れたのがよかったです。

岩場が続きます

(本8合目~頂上)AM 9:00~10:00
ここはまた6~7合目の時の同じような砂利道を登ります。1時間程度。空気が薄いのか、歩き続けると疲れるので、20.30メートル歩いたら、立ち止まって呼吸を整えるを繰り返しながら登っていきました。ここまでくれば山頂も近く見えるので気力です。

(頂上到着)AM 10:00
吉田ルートの頂上到着です。浅間神社とごはんが食べられる山小屋がいくつかあります。混んではいますが、ベンチに座れないほどではないので空いているところを見つけて30分程度休憩しました。持参したインスタントコーヒーをお湯を沸かして飲みました。天気も快晴で景色も綺麗でした。

山頂前最後の登り


(お鉢回り)AM 10:30~AM12:00
火口を一周するお鉢回りもしました。1.5時間程度です。登り下りもあり、特に剣が峰に続く道は滑りそうになるような急な傾斜でしたが、富士山の火口を見ることができるので、体力と時間に余裕があれば行って損はないと思います。

気象観測所 剣ヶ峰の石碑もここにあります

(下山開始)AM12:00~AM15:00
お鉢回りを終えて下山しました。吉田ルートは登りと下りで道が分かれているので下り専用の登山道を3時間下ります。ひたすら砂利道をジグザグに下るのですが、雲も出て来ていて、景色も見えず、機械的に下り続けるだけでした。山小屋が8合目に1つあるのと、7合目に公衆トイレがあるだけなので、意識的に休憩をいれないと体力が削られます。また水分補給は8合目の山小屋しかできないので、不安な人はここで買っておいた方がいいです。6合目からは行きのルートに合流するので、これから登る人とすれ違いながら下山します。

(下山)PM15:00
最後の10分程度は雨に降られながら無事下山しました。着替えて17時までお土産などを見て時間を潰して16:00富士山5合目発18:25バスタ新宿着のシャトルバスで帰宅しました。

【2.持ち物】
オフィシャルサイトを見て必要なものを持って行きました。参考にしてください。
https://www.fujisan-climb.jp/erquipment/index.html

いくつかコメントをします。
・靴
必ず登山用のもので登る。私は以前日光男体山を登った際に2万円程度ものを買っていたのでそれを使用しました。
・バックパック
30L程度で良いという記事も見ますが、私は45Lのものを使いました。元々45Lのものを持っていたので、富士山用にわざわざ買うのも、、、というのが理由でしたが、結果として45Lで良かったと思います。というのも後述しますが私は結構水を買ったのですが、ゴミを捨てることが出来ないので、すべて持ち帰る必要があります。小さくして入れるようにしてはいましたが、それでも500mlが6本程度になるとそれなりの嵩になるので、45Lでちょうどよかったです。ベルトで腰で固定できるものが肩の負担が減るのでいいです。
・水
1~2Lと記載されていますが、途中で買い足さないと足らないと思います。
私は1.5L程度もって上りましたが、足らなくて500mlを3本程度購入したので、3L程度飲みました。下りの際は山小屋が無く、のどが渇いているのに飲み物がないという状態だったので、3.5Lあっても良かったと思います。もちろん山小屋で買うことはできますが1本500円程度です。どこまで重さに耐えられるか、自分の体力と相談です。
・小銭
トイレ用に小銭が必要です。ゲームセンターで両替して100円玉を20枚程度持って行きました。ただ、水分が汗で出るので、結局トイレに1回しか行かなかったのと、PayPayが使えるトイレも多いので、600円程度でいいかと思います。
・行動食
カロリーメイト1箱(2パック)、プロテインバー2本、一口羊羹2本、おにぎり1つ。山頂についたがの10時だったのでそこまでお腹も減っておらず、不足感は無かったですが、下山したのが15時なのを考えるともう少し食べておいた方が良かったとも思いました。結局自宅に着くまでちゃんとしたご飯は何も食べなかったのですが、かなりお腹が減っていたので、下山してレストランで食べておけばよかったと後悔しました。
・日焼け止め・サングラス・帽子
有った方がいいです。私はサングラス以外はしていなかったので、腕と頭の日焼けに一週間程度悩まされました。
・トレッキングポール
膝や腰、足首が痛くなりがちなのでAmazonで3000円程度のものを購入しました。登山中はずっと使っていたのですが、あるのとないのでは大違いなので足腰に不安がある方は持って行った方がいいと思います。事前にYoutubeで使い方を学んでおくことをお勧めします。また、富士山には金剛杖が売っていますが、扱いやすさはトレッキングポールの方が断然いいと思います。(金剛杖は焼き印用に小さい版も打っているので、思い出用にはそちらで良いと思います)

3.私の体力、事前準備(主にトレーニング)
私は身長180cm、体重85kgで健康診断では軽い肥満、メタボ予備軍に診断されます。
高校までは野球部だったので、それなりに体力は有った方ですが、社会人になってからは定期的にスポーツをする機会がなく、年に数回ゴルフに行く程度、2年ほど前からジムに行くようになった。という程度です。
ジムには週2.3で通って上半身中心にウエイトトレーニングをしているので、上半身の筋肉には自信があるのですが、下半身トレーニングは膝や腰が痛くなってしまうのであまりしていません。
今回の富士登山に向けたトレーニングは3週間程度の時間をかけました。
まずは週に2.3回、ジムのドレッドミルでランニングを5kmしました。最後まで5kmを走り続けることはできず、時速7~9kmで3.5kmくらいは知って、残りは歩くといった具合で45分くらいかけて5kmを走っていました。また、レッグプレスなどでスクワットをするようにしていました。(220kgx15回x3セット)
吉田ルートの距離が往復で14kmなので片道分の7kmまで伸ばしたいと思っていたのですが、あまり時間が取れず、結局最長で5kmしか走っていないまま挑むことになりました。
また、登山靴の慣らしも必要だったので登山靴を履いて家の近所を90分6kmほどウォーキングしました。
暑くて外は危険だったので、基本的にジムで走るようにしていましたが、登山迄の間に2度草野球をしていたので、それが暑熱順化になっていたと思います。(草野球自体は年に数回試合をするのみなので体力への影響はほぼなし)

8合目でリタイアしてもしょうがないので怪我無く登ってこようというという気持ちで挑みましたが、思ったほど体力的にはきつくなかったです。膝や腰は登りでは痛くなりませんでしたが、下りはブレーキを掛けながら進むため、体重が重い分負荷が高く、膝やももの前側の筋肉が痛くなりました。翌日はお尻の筋肉痛が一番ひどかったので、登りでしっかりとお尻の筋肉を使って登れていたので、膝腰があまり痛くなかったのかなと思います。(登山時の歩き方はYoutubeを見て勉強してそれを意識して歩いていました。)

4.今回の日程の利点
今回は1泊2日の行程で5合目に宿泊。2日目に5合目からの往復の行程でした。
御来光を見る場合は、1日目に7.8合目まで行って山小屋に泊って、早朝日の出までに頂上まで登る行程になります。個人的には今回登ってみて5合目からの往復の方が楽だと感じました。

・5合目からの往復のメリット
 ・御来光のための頂上付近の行列が無いので自分のペースで登れる。
 ・日中登るので夜間用の防寒着不要。(天候によるので予備で持って行った方がいいけど少なくて済む)
 ・5合目の山小屋は予約がしやすい。(今回は2日前に予約した。)
 ・5合目でも2000m以上あるので高所順応になる。
 ・ほとんどを日が昇っている時間に登るので足元が見やすい。
 ・1日目は移動だけで夕方5合目についていればいいので時間が取りやすい。

・5合目からの往復のデメリット
 ・御来光が見えない。
 ・体力がないと厳しい。
 ・高山病のリスクは7.8合目宿泊より高い。
 ・直射日光がきついので対策しないとかなり日焼けする。

私の目的が御来光ではなく、富士山の頂上に行くことで、体力に自信が無かったので、自分のペースで登れて、夜間用のダウンなどを持たなくて済む5合目からの往復は最適でした。途中で少し話したガイドさんも体力と時間があれば5合目宿泊で十分と言っていたので、富士登山を考えている方は選択肢に入れてもらえればと思います。

5.おわりに
非常に長くなりましたが、参考にしてもらえれば幸いです。
やはり日本の最高峰だけあって、景色は格別です。ネットでいくらでも写真が出てきますが、写真からは伝わらない綺麗さがあると思います。確かに小さな子どもも登っていますが、大きな大人で途中でダウンしている人もいます。体力も人それぞれですが、しっかりと準備をすれば登れる確率は高まると思います。
やっぱりきついし一度は頂上まで行っているので、もう一度登りたいかと言ったら微妙ですが、別のルートでも登ってみたいなと薄っすら思っているので、またいつか登るかもしれません。


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