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「何かをスキになる」という行為について

 今日は「スキ」について考えてみたいと思います。

 ミーハーという言葉があります。いわゆる「人気なモノを好きになる」ことですが、今回はこれを軸に考えます。

 私は、ミーハーな部分もありますが、心の何処かにそれに抵抗する自分がいます。「人気だからって良いモノなのか?本当にいいと思っているのか?」と私の中の斜に構えたオタクが言うんです。

 君の名は、鬼滅の刃、タピオカなど一大ブームになってかつ簡単に手が出せるものは、「割と最初の方に手を出せているかどうか」で帰属意識というか、ハマり度が変わるように思います。

 これは共感を得るか分かりませんが、最初のブームに乗り遅れて傍観者の側に立ってしまうと、自分の中の面倒くさいオタクが気持ち悪い角度で顔を覗かせてくる気がするのです。「今更波に乗るんですか?それって周りに流されれてるだけじゃないですかw」って。

 そもそもブームになるものは、大衆的にそれ自体とてつもなく良いモノであることが多いので、「人気なものを好きになる」こと自体そもそも確率は高いはずなんです。私はSpotifyのランダムシャッフルで聴いたことのないアーティストを発見するのが好きなのですが、「あ、良いな」と思うのはその中でもずば抜けて人気なアーティストだったりします。

 では私の中の面倒なオタクはどういう「スキ」の状態を求めているのかというと、「昔から好きだった古参である状態」or「ある程度マイナーで自分が本当に好きだと思うものを応援している状態」です。これは多分自分の感性の確かさを確かめたいがための利己的な心の動きなんだろうと思います。

 好きで応援していたバンドがメジャーデビューして一気に有名になってしまって少し寂しい……という感情も同じ原理なんじゃないかな。

 自分の感性が特異であり少数派であるという実感は、それだけで独特の満足感があると思っているのですが、極めて自己満足に近い考えなのであまり表に出さないようにしています。

 重要なのは、安易にミーハーになる訳でも、少数派であることに固執しすぎる訳でもなく、観たものを素直に受け入れる感性なんだろうと思います。

 情報がやたらと多くなって視界不良になっている時代だからこそ、「自分で判断してやるぞ」という気概が必要な気がします。


今日の日記

 今日は非常に天気が良かったので、散歩をしてやりました。気持ちが良かったです。

 午後はダラダラしつつも本を少し読み進めました。「ウサギの天使が呼んでいる」という本です。お宝(ガラクタ)を買い取って欲しい人に売る商売をしている主人公が、方々に欲しいものをゲットしにいくと何故か事件に遭遇し、それを推理で解決する、みたいなストーリーです。

 短編集で、ベーシックな推理小説感もありながら、欲しがるお宝(ガラクタ)がエッセンスになって一味違う小説になっている感じです。半分くらいしか読んでいませんが、面白いです。


 妻が仕事帰りに大量のアイスクリームを買ってきました。

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 理由を聞くと「大人ってさいこー!」と言っていました。

 たしかに、さいこうだな。

 それでは。

無理は言いませんし、そう簡単に得られるとも思っていませんが、サポートしていただけたらそのお金で買ったことのない飲み物を買います。