◆読書日記.《下谷和幸『マニエリスム芸術の世界』》
※本稿は某SNSに2021年4月23日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。
下谷和幸『マニエリスム芸術の世界』読了。
1977年初版という40年以上前の古い本だが、内容はなかなか整理されていてスッキリとしたマニエリスム芸術に関する入門書という感じ。
著者の専門は英文学だそうだが、当時も日本の研究者にマニエリスムを詳しく論じる書作が少ないために筆を執ったという。
マニエリスムと言うのはルネサンスとバロックの間の短い時期――ルネサンス三大巨匠の最後の一