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『うたうおばけ』

ギターを持ってうたうおばけ。
どこにでもいそうなからあげボーイズ。
野生の売り上げ目標をみつけるふきちゃん。

くどうれいんさんの周りにいる素敵な家族や友人、
すれ違った人々のことがたくさん書かれている本。
その人たちのことが魅力的に書かれている本。
それがこの本。

これを読んでいると
「こんな不思議な人に出会ってみたいな」
「こういう人、私の周りにもいる!」
なんて思いながら、自分の周りに想いを馳せることになります。
くどうれいんさんの世界の見方が、言葉が、あふれている。

私はこんなに素敵に、自分と愉快な仲間たちを書けるだろうか。
書いてみたいな。
素敵な出来事は日記に記していかないと。
きっと私の周りもキラキラしているよ。
そんな暖かな気持ちになれるお話たちでした。

これは余談なのだけど、おもしろい発見だったので記しておきます。
うたうおばけを読んだ後に『わたしを空腹にしないほうがいい』を読むと、そこに出てくる友人たちがより生き生きとしてきます。
「もしかしてこの人は……?」という人がちらほらいるの。
くどうれいんさんのお話をもっと楽しめるようになったなぁ。

くどうれいん『うたうおばけ』書肆侃侃房、2020年


『わたしを空腹にしないほうがいい』の感想はこの記事に。


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