『わたしを空腹にしないほうがいい』
「わたしを空腹にしないほうがいい」
この一文で始まる ピンクの表紙が目を引く本は、くどうれいんさんの日記をまとめたものだ。
どの日のお話にも ごはん が絡められていて、わたしたちが生きていく過程で食事と縁を切ることは不可能なのだと思い知らされる。たとえ、身体が食べ物を受け付けなくてもである。
この本にでてくる ごはん はどれもおいしそうで、こんな ごはん を食べれば心に元気がなくてもちょっぴり 力 が出てきそうだと思える。
私は心に元気がないと体も動かなくなって、食事をおろそかにしがちだけど、おいしいごはんをしっかり食べようと思った。今の時代、家に籠っていても食事を届けてくれるサービスがあるのだから。
おいしいものを食べれば、案外生きていてもいいのかなと思えるよ。
ーー2020年8月20日追記
くどうれいんさんの『うたうおばけ』を読み終わった。
その流れで、なんとなく『わたしを空腹にしないほうがいい』を開いてみた。
すると、あちらこちらで登場する「友人」に何だか見覚えがある。
もしかして、この人は『うたうおばけ』のあの人じゃないかしら。
そんなことを思いながら、再び読むのもおもしろい。
くどうれいん『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』
BOOKNERD、2018年
『うたうおばけ』の感想はこの記事に。
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