幸せのカタチなんて人それぞれじゃん、まぁ人生なんとかなるって！

幼少期、好きだったことはなんだろう。夜更かししてでも夢中になったことってなんだろう。憧れていた職業は？

私が幼稚園生のときの夢は、パティシエの母に影響されたこともあってか、ケーキ屋さん。小学生になったある日、母から「家欲しいなぁ。りほ、将来的一軒家立ててよ〜」って言われてからは、建築家。顕微鏡でミジンコや小さい生物見るの好きで、「リケジョ」ブームがキテいた（叔母がまさにそれで憧れだった）中学生のころは、研究者。

そして10年以上経った今、職業として選んだのは、1ミリも夢に描いたことのなかった『ライター』。

とはいいつつ、小学生のころ夢中で本を漁っては年間100冊読んでたし、「バラエティ日記」っていうテーマを与えられて書く日記では、先生によく褒められて学級通信に載せられていた。読むことも好きだし、自分の中にあるものを文で表現することも、好きだった。

"表現"でいうと、感情を音で表すのも、好きだった。幼少期から10年以上ピアノ教室に通い、中高で吹奏楽部に所属。高校生のころは、勉強そっちのけで部活ばっかりしてたから授業中は寝まくって、先生から「眠り姫」なんてあだ名つけられたっけ(笑)。

でも、それくらい"音で奏でて表現する"のが好きだった。この場面はどんな風景が見えるだろうか、どう音で表現したらいいのか、同じ音でも深みがあったりキラキラしてたり滑らかだったり、いろんな表情をつくるのが大好きだった。

そしてこないだ気づいたのよね、私がやりたいのは「表現すること」だなって。「表現すること」によって、誰かを感動させたり手助けしたりするのが、私の幸せなんじゃない？って。

些細なことで誰かに影響されて、「将来は○○になりたい！」って描いていた夢は、今の時点で現実にはならなかった。かといって別に後悔もしていない。でも、長年継続していて、"軸"みたいに共通しているものは、何かしら繋がりがあって、結果として『ライター』になったんじゃないかなって。

このnoteを書いているのは、幼稚園のころから幼なじみの、親友がきっかけ。彼女は高校卒業後、海上自衛隊員として4年間、仕事をしてきた。男性が9割型の職場の中、女性だけどめげずにお仕事をしているようで、たまに会ったときはすごく楽しそうに同期との話をしてくれた。そんな彼女が春から自衛隊を辞めて、別の道に進むことを決意したらしい。

その決断のきっかけになったのが、以前私が書いたこのnote。

就活やーめた！！｜Riho｜note

自衛官を辞めるだなんて知らなかったし、わざとこのタイミングで書いたわけでもない。でも、「りほのこの文章に背中を押されたんだ」って電話してきてくれた。

「このnoteを読んだとき、りほは小さい頃めっちゃ本読むの好きだったなぁって思い出した。昔好きだったことは、形を変えて今のことにも繋がるのかなぁって。前読んだ本にこんなのがあったのよね。」

○子ども時代を振り返って大好きなことを探す

大好きなことが見つからない人は、心が自由だった頃の子供時代を思い出してみよう。

・何をしてるときが1番楽しかった？
・夢中になってやってたこと
・褒められたこと
・憧れてた職業
・親戚や家族と話してみるのもいいかも

好きなことが分かれば、「これは嫌だ」もハッキリしてくる。

「自衛隊は憧れがあったから入ったけど、興味なくなってきて、結局続かないなってなった。あと、自衛官って大きな戦争とかない限りずっと訓練ばっかりで、直接人助けすることは滅多にない。そんな大きな戦争起きて欲しくないし(笑)、普段から人の役に立てる方がいいなぁって思った。今までそのときの"やりたい！"で目先のことしか考えてなかったけど、これからのことも考えて、民間で働くときも使えるスキルも欲しい。」

自分としっかり向き合って、考え抜いた彼女の答え。幼いころからファッションに興味があって、オシャレだった親友は、その方面で頑張ろうとしている。自衛官からは想像もつかないような職種。ピュアだった幼いころの自分が好きだったものを思い出してみたら、りほと同じように"形を変えて繋がった気がする"って。

「人をさらに美しくにすることで、自分がかつて感じた"自己満"みたいな、同じ感動を味わってほしいし、キラキラしてほしい。そのためには資格がいるから学校に行って、嫌いな勉強をしなくちゃいけなくなるけど、働くことなんてつねに勉強の連続なんだよ、社会に出てからその大切さに気づけた」と、話してくれた。

『人生山あり谷あり』ってよく聞くフレーズ、これホントだと思う。高校時代、寝過ぎた挙げ句に先生から眠り姫呼ばわりされたバカな私でも、こうやって今、文章を書くことで誰かの背中を押せているでしょう？(笑)こんな瞬間に、「あぁ書いてて良かった」って思う。

人生なんとかなるし、私の親友がそうであるように、変わろうと思えばいくらでも変われる。だから、苦しくなったりなにか違和感を感じたりしたら、少し立ち止まって、何がしたいんだろう？何が好きなんだろう？って過去を振り返ってみてほしい。

もしかしたら、昔好きだったことが、いまカタチを変えてできるかもしれない。

"生きてて幸せ"って思える人がもっともっと増えますように。