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作品をリリースするということは

お疲れ様です。
先月約1年半制作していたプロジェクトが完成したので、徐々にSNSの方も再開していこうと思います。関係者の皆様、こんな勝ち馬とは程遠い今の僕にベットしていただきありがとうございます。これから少しずつ何かで返せていければと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

ということで、プロジェクト第1弾として3/13にシングルをリリースします。コラボや客演を除くと自身名義は実に2年ぶりですが、僕は作品をリリースをするのがあまり好きではありません。

作品はリリースをすることで聴き手が価値を決めます。どれだけ考えて、自分の思想を歌って、製作陣や身内から評価を頂けたとしても、結局は大衆が受け身を取れないと商売として成り立ちません。再生回数で価値を決めるのが現代社会の常ですし、そこは逃れられない事実だと思っています。

キャリアでこそORIVAは2019年がデビューですが、それ以前からYouTube、SoundCloudで楽曲をアップロードしていたので、インターネットという大海に頼まれてもいないのに自己主張をして11年になります。その長い期間の中で、うだつの上がらない僕でも多少なりに考えたりします。

商業音楽における人気アーティストは常に新規の聴き手を獲得しているのでサイクルが出来上がっているのですが、マスを意識するため自身の思想や技術を折りたたむ必要があります。
自称ラッパーはそういったことはしたくない、かといって自分の腹を掻っ捌いて大衆にひけらかす密度も年々落ちていくので、いつの間にか昔からいた聴き手は離れていくし、作り手の大半が途中で「やる必要がない」と判断し風呂敷を畳む、そんな人達を何人も見てきました。でもみんなそれぞれの生活があるんだから、当然といえば当然ですよね。地方から来た人は帰って家業でも継いだ方がいいし、リターンを求めるなら、普通に積み立てNISAやってた方がいいと思います。

じゃあなんでリリースするんだって聞かれても、色んな意味で納得したい以外僕には理由がないかもしれません。リリースをするということは、自分の世界で完璧な作品を過半数に否定されて、現実的な結果を突きつけられて納得することなんだと思います。納得が蓄積されれば、自分でこの先どうするか答えが自然と出る気がします。否定されるのが怖いのなら、リリースしなくていいし、身内だけでデータを共有して楽しむのもアリだと思います。僕にもそういう時期がありましたが、それが何かを生むことがなかったのも事実です。だから今は否定されても納得を優先したい、自分がどれだけやれるのか知りたいからリリースすることを選びました。コテンパンに負けて、潔く白旗を掲げれるのなら本望です。

先日友達が「アーティストなんて泥臭くやってナンボなのに、なんでみんな小綺麗にまとめようとするんだろね」って言ってて、確かに的を当てるなと思いました。今の自分にピッタリだったし、変わるタイミングは多分今しかないんだなと。ですので皆さん、これからの新しいオリバを是非とも楽しみにしてもらえると嬉しいです。
引き続きよろしくお願いします◎

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