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おり桐戦争 #17 最悪の一日

地下死闘

星野「おいぃ。渚ぁ。なんだぁこれ。」
渚「こ…これは…!」
法竜院「もう、終わってしまうのか…?」
その時、おやっさん(組長の桐野江)の悲鳴が聞こえてくる!
桐野江「うわあああああああ!」
見ると、死にかけの佐藤がおやっさんに襲い掛かってる。
俺はすぐにとびかかる。
渚「おらああああ!何をしてんじゃぁぼけぇ!」
佐藤「ぐぁぁぁぁl!!!」
俺は佐藤の腹を切り裂く。
渚「もう一発じゃああああ!」
しかし、その時。俺の意識が飛びかけた。
渚(な、なんだ?!)どうやら煙を吸いすぎたようだ。
佐藤「いまだ!」
そういい、レーシングカーを召喚し、無人で俺のところに突っ込ませる。
(銃弾よりも遅い!簡単によけきれる!)
しかしそううまくはいかなかった。
また意識が飛びかける。
(ぶ…ぶつかる!)
そう思った時だった。
星野「おりゃああああああああああ!」
星野の兄貴がレーシングカーの車体を横から殴り飛ばす。
レーシングカーはそのまま回転して横に吹き飛んで行った。
星野「渚ぁ!ボケっとすんじゃねぇ!!」
佐藤「なんてパワーだ!」

次の瞬間、佐藤の首に目掛け、法竜院の兄貴が日本刀を振り下ろす。
法竜院「もらった!」
法竜院の兄貴のスピードは目に見えない。防ぐことはほぼ不可能。
佐藤は死を覚悟した。しかし。

法竜院「ぐはああ!!!」
何者かが直前で法竜院の兄貴を撃った。

その人物とは…

バナナキラー『スキル 弾道計算』「間に合ったぁ。」
なんとかなり遠くで舎弟たちと戦っていたバナナキラーがノールックで銃を発射したのだ。
法竜院の兄貴があっけにとられている。
佐藤「じゃ、そろそろにげますね。」
そういい電気自動車を召喚する。
といっても今までの電気自動車とは違う。紫色の電気自動車だ。
佐藤「さぁ!みんな乗れ!」
星野「逃がすか!」
バナナキラー「同じことだ。」
星野の兄貴の太ももを銃弾が貫通した。
星野「ンなので止まるか」

バナナキラー「目標はそれではないのだ。今の銃弾はポインターだ」
そして、バズーカ砲とロケットランチャーを担ぐ。
バナナキラー「この2つは衝撃がでかいから打つときにずれる。だからよぉ。ポインターつけて自動追尾にしたんだ "よぉ”!」

だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!

星野「ごぁぁ!!!」
星野の兄貴はかろうじて足はあるもののおかしな方向を向いている。
星野「まだ左足は生きてるんだよぉ"!」
バナナキラーは今度はバズーカ砲を撃つ。

しかし星野の兄貴は今度はよけた。
星野「しねぇ!佐藤!」」
しかし佐藤はすんでのところで変形する。
佐藤「お返しだ。」
佐藤は、遠くにかたまっている舎弟たちにミサイルを撃つ。

大きな爆発が起こる。
その爆風が収まったとき、煙の中から出てきたのはおりおり軍の佐藤以外全員だけだった。*5
俺、星野の兄貴、法竜院の兄貴は爆心地に向かう。さらにアンダーポリスたちが駆けつける。

生き残っている兄貴たちは全員救出され、闇医者に搬送された。*6
その時、おりおり軍は全員佐藤の電気自動車2号機に乗り込み、変形したところだ。
全員で乗っているので、運転席はパンパンだ。そこで佐藤が変形モードを使う。
佐藤「2号機はな。乗っている人の能力を使えるんだよ。ジャンの変形能力、借りるぜ。」
次の瞬間、電気自動車2号機は運転席の後ろに複数の座席を増やす。
さらにその座席はそれぞれ上に伸びる。
電気自動車2号機の運転席の後ろから、複数の棒状の物が飛び出す形となった。
佐藤「バナナキラー、力を借りるぜ。」
今度は、腕を銃口の形に変形させる。
佐藤『スキル 弾道計算』

次の瞬間、俺に向けてロケットランチャーが数発飛んできた。
???「っぷねぇなぁ!!」

謎の少女が俺の前に飛び出し、ロケランを吹き飛ばす。
渚「お前は…?」

???「私の名前は…言えないが仮名として バカ課題 とでも名乗っておこうかしら」
どうやら彼女はアンダーポリスの特殊戦闘部隊に所属しているらしい。
さらに応急処置を済ませた兄貴たちが闇医者から出てくる。
幸い兄貴たちに目立った傷はなく、全員戦闘に参加できるらしい。
こうして、俺ら桐野江組とバカ課題さん率いるアンダーポリスとおりおり軍の脱出劇が始まる。
(長いから途中で切る)

地下脱出。散りゆく兄貴たち。

俺らはここから脱出することにした。
あんなにいた舎弟たちはもう春日と木村の2人しか生き残ってない。
いや、正確には意識を失っているだけで生きているのかもしれない。
しかし、これ以上ここにいたら一酸化炭素中毒で全滅してしまう。
そこでおやっさんが出した結論。それが脱出だった。しかし

魔物「俺らはどうなるんだ?!」
魔物2「せめて子供だけ!子供だけでも逃がして!!」
魔物3「俺たちも脱出させろ!」

火事になっているアンダーシティ。火事対策として町のどこかに消化ボタンがあるらしい。
そこで名乗りを上げたのがハンマー中山こと中山 理人?の兄貴とトンファー鈴木こと鈴木 皇幹?の兄貴だった。
中山「俺が探します!」
鈴木「俺も探します!兄貴たちは逃げてください!」

桐野江「何を言っている!お前らが死ぬぞ!」
中山「ここで俺らがやらないと俺らのほかに数万体の魔物が死ぬんです。」
鈴木「魔物も悪い奴ばっかじゃないですよ。むしろいい魔物のほうが多いです。そんな奴ら、放っておけますか。」

桐野江「…。」
組員一同「…。」

中山「あとは任せましたよ。」
鈴木「必ず豊島たちの仇、討ってくださいね」
そういい放った兄貴たちの目は、死を覚悟した目だった。

兄貴たちはその場を去っていった。
その時、音が聞こえる。
なんと佐藤たちがロケランで出口を破壊し、外に出たのであった。

佐藤「次はおりおりの能力、借りるぜ。武器おり!」
2号機が、近くにあった木や石で巨大な蓋を作る。
さらに、その上に大きな岩をいくつか乗せ、脱出不可能にした。
突破する方法は、残った大量の爆弾を一気に当てることしかない。
しかし、一つ目の爆発でほかの爆弾が吹き飛び、すべて当たらないことに全員が気付いた。

皐月「俺が行きます。爆弾を持って蓋に特攻します。」
櫻小路「俺もいくわぁ。これ以上大切な仲間たちを死なせられねぇ。」
兄貴たちが爆弾を手に取る。
桐野江「何をしようとしている?やめなさい!」
櫻小路「やめません。
皐月「おやっさん…最後の最後までこんなんですみません…!」

桐野江「やめろおおおおお!これは命令違反だあああああ!お前らが死ぬぞおおおお!」

皐月「いいんです。さっきのこともそうです。誰かが犠牲にならないと全員が犠牲になるんです。それにくらべりゃあ自分の命なんて軽いもんです。」

んどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!

蓋は空いた。だが2人の姿は見当たらない。
きっと木っ端みじんに吹き飛んでしまったのだろう。

俺たちは凄まじい喪失感と怒りに襲われた。

そうして俺たちは地上に出た。みんな覚醒状態だ。
地上からは佐藤の攻撃によりけがを負ったアンダー消防隊員達が駆け込む。
バカ課題さんたち率いるアンダーポリスも消火活動と救出作業の補助に回ることになり。ここでお別れになった。

バカ課題「あとは任せましたよ。後輩さんたちの仇、必ず取ってあげてください。」
渚「もちろんです。先ほどはありがとうございました。」

そのころ、別行動をしていた兄貴たちがボタンを見つけたのか、火が一斉に消える。

しかし。後日談になるが、兄貴たちは死体で発見された。ここだけで四人の兄貴と100人近くの舎弟が死んだ。
まさに最悪な一日だ。

地上激闘

佐藤達がそこに立っていた。
乗っていたおりおりたちはそこから降りた模様。
しかし、カンクンの姿が見当たらない。
佐藤「カンクン、合体だ。」

カンクンがおりおりと合体し、おりカンになるときの能力は、カンクン側の能力だ。*7
佐藤がカンクンと合体する。
次の瞬間。電気自動車2号機のボディは、銀色にコーティングされ、ダイヤのピッケルを両手に持つ。
佐藤「さぁ、死ね。」

そういい、佐藤が突撃する。
さらに地上で待機していたと思われる環境破壊監視本部戦闘員たち、ゴリポリスたち、ゴリラナイトたち、ゴリドウ、ゴリブレイドもやってきた。*8
さらに衝撃的な光景を目にする。
バカ課題が逮捕されたのだ。
俺たちの組のメンバーだと勘違いされて誤認逮捕されたらしい。
バカ課題が近くにいたゴリポリスの金玉をける。
ゴリポリス1「ぼぁあああああ!!!」
さらに2人目を!
ゴリポリス2「ぐへええええええ!!」

なんとかバカ課題を救出しなければならない。
しかし、俺たちは気づいていた。このままでは負けることを。
それに全員の傷もやばいし、武器もない。
そんな時。

アンダーポリスやアンダー消防部隊が地上にやってくる。*9
そして、おりおり勢力に攻撃を開始する。
その時、構成員の1人が話しかけてくる。
構成員「桐野江組さんたちは逃げてください。ここは私たちアンダーポリスが請け負います。」

普段の俺らなら拒否していただろう。
しかし今は緊急事態だ。
撤退を選ぶことになった。

俺らはバカ課題さんを見る。
相変わらず金玉を蹴り続けている。
もう100人、いや200人は死んでいるだろうか。

木村「あ…兄貴、あの人手使えなくても十分強いっすね」
渚「あ…ああ…」
俺たちはあの人が敵でなくてよかったと若干おびえながら撤退することとなった。

俺たちはアンダーポリスの地上隠れ家として紹介してもらったところを拠点として活動していくことになった。
おりおり国にある「おりおり山脈」。その山頂にある。
ここ300年誰にも見つかっておらず、さらに固いセキュリティのおかげで誰にも見つからないだろうとのこと。

この2日後の深夜、俺らは寝ているおりおり達を襲撃しに行くこととなった。

この時は、こんな成果が取れるなんて思いもしなかった。
この襲撃を境に、俺らは一気に勝利へと向かうことになる。

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