#8 「658km、陽子の旅」の先行上映に行ってきました
こんにちは!おりんです。
最近、更新頻度がゆるくなってきております。卒論と就活もあって今後1ヶ月以上更新しなくなることもあるかもしれませんが、更新した際には読んでくださると嬉しいです。
今回は、先行上映で鑑賞した「658km、陽子の旅」の感想+舞台挨拶の話をしたいと思います。
⚠ネタバレを含みます!触れたくない方は閲覧をおすすめしません。
◎658km、陽子の旅
Filmarksで付けた評価⇒★4.0
1つ1つのシーンが景色も含めて印象的だし、親子の繋がりと自分の人生をより見つめていきたいと思えた作品でしたね。
陽子はコミュニケーションを取るのが苦手で、自分を閉ざして生きてきたのもあって序盤から辛かったな…。この歳になってわがままじゃん!とか融通きかなくてイライラする!というような意見もあるけど、自分は心を閉ざしていた陽子に寂しさと心の奥にある靄を感じて辛くなったし、心の扉を開いていく陽子の成長に心を打たれました。
出逢っていく人々。さり気ない優しさ、おせっかい、眩しいほどの明るさ、目を背けたい下衆さ、手の温もり…これらが陽子の心を揺らがします。まず従兄が来なければ陽子は閉ざしたままだったと思うし、様々な人との出会いがなければ陽子は成長しなかったと思います。
ただ…ヒッチハイクのきっかけはだいぶ強引でしたね。従兄も陽子が引き籠もっていたの知っていたのに、何も言わず目を離すかなぁ。陽子の心が動くぐらい大事な出来事があって、ヒッチハイクを始めた方がいいと思いました。
あと、トラブルは性被害という設定でよかったのだろうか?性被害を扱うなら、「これは1つの悪質な出来事である」ということをシーンのどこかで示す必要があったと思います。見逃されちゃうのは流石に許せなかったです。陽子がコミュニケーションとるのが得意ではないからこそ、トラブルの描写は配慮or丁寧に描写して欲しかったですね。
でも、後半の陽子の語りでぼろぼろ泣きました。陽子、ずっと自分と葛藤してきたんだなって。心に靄を抱えて生きてきたんだなって。やっと自分の殻を破れたんだなって。菊地凛子の表情と語りのお芝居に心を打たれました。素晴らしかった。深みのある作品でした。
上映後は、菊地凛子さん登壇の舞台挨拶!熊切監督とは「空の穴」以来22年ぶりのタッグとのこと。ちなみに凛子さん、日本映画はこれが初主演だそうです。ロケーションが美しくて、凛子さんのお芝居に儚さと真っ直ぐさを感じられて、内容も生きる中で刺さるものがありました。
さらに、凛子さんへの質問の機会も頂いて、とても幸せでした。心に残るシーンの数々は、天候に恵まれたのも大きかったのだと思うと本当に深いです。
最後に、10秒ほど撮影タイムを頂いたので撮影を!凛子さん、笑顔がとても可愛くて、撮影や退場の際にずっと手を振ってくださり終始素敵でした…。
菊地凛子さん主演の作品を観れたのでも嬉しいのに、内容は気になる点はあったものの心にぐさっと響くものでした。舞台挨拶で凛子さんからお芝居やロケの話を聴けたのも、ぐっときましたね。
貴重な機会を頂き、本当にありがとうございました。そして、この作品は自分の中で心に刻みたい作品の1つになりました。
次回は、久しぶりにドラマの話!夏ドラマについて語りたいと思います。
以上、第8回の投稿でした。最後まで観てくださり、ありがとうございました!