子どもが自分でお片づけするためには? 家族と一緒にくつろぐ空間づくり 前編
orikago cafeへようこそ。店長のひかるです。
今回は、子供が自分でお片づけするためには?というテーマでお送りします。
『気持ちよく部屋で過ごしたいのに、子供や夫が次から次へと散らかしていく』『何度も片づけてと伝えているのに、全然片づけしてくれない』そんな悩みやストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、親・子の片づけ教育研究所 理事の橋口さん監修の『自分から片づけるようになる整理整頓』を参考に、どうやったら子供と一緒にくつろげる部屋づくりができるかをご紹介していきます。
早速ですが、大事なポイントはこの2点。
①やる気を高める伝え方 ②片付けしやすい環境づくり
1つ目は、やる気を高める伝え方。みなさんは意識して子どもと接していますか。逆にやる気を失わせる伝え方をしてしまってはいませんか。2つ目は、片づけしやすい環境づくり。子どものやる気が高まっても、ちゃんと片づけしやすい環境を整えてあげないと、長続きはしないもの。こちらも大事なポイントです。
今回は、前編として、1つ目のやる気を高める伝え方についてお伝えします。
家で心地よく過ごすためにも、家族みんなで片づけをする習慣を身に付けていきたいもの。余計なイライラを減らして、家族と笑顔で過ごせる日を多くしていきたいですね。
では、始めましょう。
①やる気を高める伝え方
『遊びっぱなしで何度言っても片付けてくれない』『片付けたと思ったら棚に乱雑に入れられただけ』『そもそも捨てていいようなアイテムが増えていって困る』などなど、何かとイライラが募りやすい家の片付け問題。
そもそも、どうしてこうした問題が発生するのか。そこにはお互いの4つの視点の違いがあります。親子での違いはもちろんですが、夫婦間でも結構違いがあるものですよね。
1つ目は、心地よさの視点。Aさんにとってはモノが少なくてスッキリした状況が心地よいと感じる一方で、Bさんはむしろモノがある状態の方が落ち着くということもあります。さらに、何時間後にまた使うかもしれないアイテムは身の回りに置いていた方が合理的と考えているかもしれません。
2つ目は、片付け方の視点。Aさんにとっての片付けは、あるべき場所にきちんと整理整頓すること。見た目にも美しく使う時の取り出しやすさも重視しているかもしれません。一方でBさんにとっての片付けは、ひとまとめにすること。一箇所にまとまっていれば十分片付いていると感じます。
3つ目は、役割分担の視点。親子関係で言えば、お母さんとしては、子どもも大きくなって来たのだから、そろそろ自分で片付けをしてほしい。一方で、子どもからすると今まで片付けはお母さんがやってくれていたのだから、これからもお母さんがやってくれるはず、と思っています。
4つ目は、モノの大事さの視点。当たり前ですが、個々のモノへの愛着は人によって驚くほど違います。大げさに言えば、Aさんにとっての宝物が、Bさんにとってはゴミにしか見えないことも。家族で暮らすなかでは、捨てる・捨てないの判断が一段と難しくなります。
どうでしょうか。誰しも思い当たる節がありますよね。こうした違いを忘れて、ついつい頭ごなしにしかってしまってはいませんか。『早く片付けなさいっていったでしょ』『なんでちゃんと片付けないの』『そういうモノはすぐに捨てなさい』、そうした伝え方では相手のやる気を削ぐだけで、良い方向に進めるのは難しそうです。
では、どういった伝え方が良いのか。本書で取り上げているテクニックを幾つかご紹介します。
1 メリットを伝える
子どもはデメリットではやる気が出ないもの。『ちゃんと整理しないと怒るよ』『片付けないとおやつなしよ』などでは長続きしません。それよりも、片付けて部屋が整頓されることで、『友達が呼べるようになるね』『広々してゴロゴロできるね』など子どもにとってのメリットを想像し伝えることで、片付けに対しポジティブ気持ちを育むことができます。
2 促し方を色々と試す
例えば、ゲーム感覚にしてみること。『○○分以内に』『歌が終わるまでに』などゲーム感覚を取り入れることで、楽しく取り組めるようになります。
または、シンプルに頼んでみること。『〜してもらえると嬉しいな』『力を貸してほしいな』と伝えみるのも効果的です。その際には、『〜の順番で並べてほしい』など具体的に伝えると、作業も取り掛かりやすくなります。
その他に、あらかじめ約束する方法も。『今週の土曜日の13時から一緒に片付けしようね』など事前に伝えておくことで、子どもも気持ちの準備がしやすくなります。
3 行動を認めてあげる
子どもは人から認められると嬉しいもの。片付け方が不十分だとしても、一旦片付けに取り組んだことに対して、感謝したり褒めたりした方が、継続しやすいですし次のステップへも進みやすくなります。また、期待通りの片付けができたときには、びっくりしたリアクションを取ることで、子どもに自尊心が芽生え、継続するモチベーションが生まれやすくなります。
以上、今回は、子供が自分でお片づけするためには?というテーマでまずは前編をお送りしました。
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