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禅に学ぶ心配事を減らすための5つの方法


orikago cafeへようこそ。店長のひかるです。

今回は、曹洞宗の住職である升野氏の著書「心配事の9割は起こらない」を参考に、禅に学ぶ心配事を減らすための5つの方法というテーマでお送りします。

禅は、大乗仏教の一派である禅宗の略。禅の考え方は、自分の人生を前向きに捉え、今ここにいる自分に意識を向けて、一生懸命に生きること。シンプルかつ実践的な、心を穏やかに保つヒントがたくさんつまっています。

今回はこちらの著書から特に重要と感じた5つのポイントについてご紹介します。ぜひ、禅の教えを参考に、心地よい暮らしに役立てみてください。

①朝を大事にする
②毎日1回立ち止まる
③余計なことは調べない
④「いま」に集中する
⑤家を安らぐ空間にする


では、早速始めましょう。


①朝を大事にする

心に余裕を作るには、朝の時間を大事にすることが必要です。禅の「汝は12時に使われ、老僧は12時を使い得たり」という言葉は、「あなたは時間に使われているが、私は時間を使い切っているぞ」という意味。要は、時間を主体的に使う大切さを説いた言葉です。

そして時間を主体的に使えるかのカギは朝の活用法。早起きをして、部屋の空気を入れ替え、深呼吸したり、ゆっくり朝食をとることで、よりリズムが生まれ、朝の時間だけでなく、1日が充実したものになっていきます。

余計な不安や悩み、心配事にとらわれるのは、生活のリズムが崩れていることが大きな要因です。もしいま慌ただしい朝を過ごしているようなら、毎日早起きをすることから始めることをおすすめします。


②毎日1回立ち止まる

毎日1回は立ち止まって休憩したり自分を省みる時間をもつことは、より良い人生を送る上で重要なポイントです。禅語の「七走一坐」は、七回走ったら、一回座る、という意味。

人はついつい忙しい毎日を流れるように過ごしてしまいがちです。そうすると、進んでいる方向が合っているのか、人との接し方も正しくできているのか、そうしたことを見直す機会を失ってしまいます。

ゆったりと1日を振り返ってみたり、日記を書いたり、瞑想をしてみたり、そうした時間を取り入れることで、本来やるべき大事なことを思い出したり、新しいアイデアが湧いてきたりと、人生の軌道修正に役立ちます。


③余計なことは調べない

情報が溢れている現代、必要以上に情報を浴びることは、誤った判断をしたり余計な不安を抱えることに繋がります。また情報が簡単に大量に手に入る状況が、人の判断力を弱めている点も考慮する必要があります。

まずすべきは、「自分が何をしたいか、何を大事にしているか」を考えること。自分にとって大事なヒト、コト、モノや理想とする生き方をしっかり整理することが、調べ物をする前に必要な段取りです。

それらを明確しておけば、心の置きどころができるので、余計な情報や心配事に振り回されることも減り、毎日をもっと穏やかな気持ちで過ごせます。

また不安や悩みが湧き出しやすい夜の過ごし方もポイント。禅の修行には、「夜坐」という夜の坐禅がありますが、坐禅によって静まった心のまま眠りに就くことは、不要な情報を遮断し、睡眠の質の向上につなげる工夫でもあります。寝る前にスマホやパソコンを見る習慣は、見直すことが賢明です。


④「いま」に集中する

禅の「一息に生きる」という言葉は、ひと呼吸するその瞬間を一生懸命に、丁寧に生きなさい、という意味。人はついつい、過去を憂いたり、未来を悲観したりしてネガティブな感情になりがちです。そうではなく「いま」をどう生きるかに集中しなさい、という教えです。

言い方を変えれば、どうにもならないことは考えない、ともいえます。例えば、過去起こってしまった出来事は変えられませんし、未来に何が起こるかあれこれ考えても知る由もありません。

明日の天気さえ正確にわからないのに、あれこれと心配していても仕方がない。であれば、起こったことを受け入れ、今できること、どうにかなることに集中することが、懸命な生き方だといえます。


⑤家を安らぐ空間にする

自分の居場所があることは、心地よく日々を過ごす上で大事な要素です。禅語の「帰家穏坐」は、わが家に帰ってくつろぐときこそ心が安らかで穏やかな世界が広がっている、という意味。

社会にでればさまざまな人間関係や頭を悩ます出来事も起こりますが、そうしたことを乗り越えるためにも、リフレッシュできる自分の居場所が必要不可欠ということですね。

安らぐ空間をつくる工夫として、ゴチャゴチャしていると感じるなら少しモノを整理してスッキリさせる、また、家具や雑貨に好きなものを取り入れる、など見た目の改善も有効です。

また家族と暮らしているのであれば、「おやよう」や「ありがとう」といった言葉を増やし、温かい空気が流れる関係性を維持することも大事な要素です。


以上、禅に学ぶ心配事を減らすための5つの方法というテーマでお送りしました。復習すると、こちらの5つのポイントですね。

①朝を大事にする
②毎日1回立ち止まる
③余計なことは調べない
④「いま」に集中する
⑤家を安らぐ空間にする

こうした禅の思考は習慣化させることで、より心が軽くなり、生きることがもっと楽になると言います。私自身も、最近は忙しくついつい夜型の生活になってしまっていたため、これを機にまずは早寝早起きのライフスタイルから始めてみたいと思います。ぜひ一緒にもっとくつろぐ暮らしを探求していきましょう。

最後までご視聴ありがとうございました。

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