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『小説を書くこと』からの解放。

昨年の11月ごろだったか。
ふと、思ったのです。
3年後には、私もすごく切りのいい年齢になる。そしたら、小説書くのをやめよう――と。

やめようと決めたのは3年後、だったはずなのです。
が。
なんかもう、そう決めた途端に全然、まったく書こうという気がなくなってしまって。
なんというか、気持ち的に
「そうか。もう私、小説書かなくていいんだ」
みたいに思ってしまったというか。

実のところ、サイトで連載していた『神の眠る星』が完結して以来、私の中の創作意欲はしぼむ一方でした。
ちなみに『神の眠る星』完結が、2012年のことです。
ぼんやりした記憶を探ると、そのころはまだ、個人サイトでの小説掲載はまあまあ普通だった気がします。
小説専門の検索サイトもいくつかありましたし、殊にBL系は賑やかで、『神の眠る星』は18禁ではないにも関わらず、更新するたびにランキングの上位に食い込み、そこからたくさんの読者さんが来てくれました。
拍手や感想もたくさんいただき、とても楽しかったものです。
けれど、『神の眠る星』完結後、私には何も書きたいものがなくなってしまいました。
ポツポツとホラーの連作短編を書いたりもしてはいましたが、それもさほど意欲的ではなく、定期的に更新するものがなくなった私は、サイトを不定期更新とし、たまに何か書けた時だけ、更新するようになりました。
当然ながら、そんなサイトからは徐々に読者さんたちは遠のいて行きます。
その上、小説投稿サイトが多くなるにつれ、小説専門の検索エンジンは次々と姿を消して行きました。
こうなると、何か更新しても、お知らせする場所もありません。
twitterに投稿しても、すぐに流れて行くせいか、サイトに足を運んでくれる方もまばらです。
それでしかたなく私も投稿サイトに登録し、ポツポツとサイトにある作品やら、新作の短編やらを投稿し始めました。
でも、若者向きに作られた投稿サイトで、老人が古臭い文体やら作風やらでなんか投稿したって、見向きもされないんですよね(;^ω^)
私自身も、投稿サイトってなんか苦手でしたし。
そんなわけで、この10年はずっと自分でも違和感というか、しんどさのようなものを抱えて小説を書き続けていました。
唯一楽しかったのは、PBWのゲームマスターとして作品を書く時でしたが、これもリアル仕事の時間を長くしたために、結局続けられなくなってしまいましたorz

結局『3年後にやめる』と決めたことが、踏ん切りをつけることになったのかもしれません。
なんにせよ。
憑き物が落ちたかのように、他のやりたいことに邁進しよう! という気持ちになって、絵の方に力を注ぐようになりました。
いやまあ、絵を始めたからって、すぐに上手に描けるようになるわけもなし、基本的にはお絵描きソフトを立ち上げては、子供の落書きみたいなものをぐるぐる描いているだけなんですが。
それでも。
今は楽しいです。
少なくとも、たいして書きたくもない小説を、ぐだぐだ考えたり、ああでもないこうでもないとエディター開いてひねくってみたりするよりは。

そんなわけで。
たぶんこの先、私はもう新しい小説は書かないと思います。
そして、3年後には、倉庫として残してあるサイトも消します。
……サイトは、本当は今消してもいいのかもですが……やっぱりそこは、過去作への未練、なのかもしれません。
消すのは3年後、の予定です。
こちらにアップしてある小説や投稿サイトのものは、時間ができたら消すつもりですが……結局これも、3年後になるのかもしれません。

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