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小説・ラノベがオワコンになったあと。

昨日、こんな記事を読みました。

それで思ったのは、「もしかして昔に戻るだけでは?」ということでした。

『昔』。
つまりは、異世界召喚・転生ものファンタジー以外のジャンルにも人が集まり、書き手は自分でサイトを作ってそこに作品を掲載するような、そんな感じの世界に。

まず、今の異世界召喚・転生ものを中心としたラノベがオワコンになって金銭収入がなくなれば、投稿サイトは撤退し、なくなってしまうでしょう。
また、「主人公が苦労する話がイヤ」だという読者さんたちは、この方の考察ではゲームとか動画の方へ行っちゃうわけですよね。

でも、そうなったとしても、やっぱり書きたい人と読みたい人ってのは、一定数いると思うのです。
まあ、この方が言っているのは小説やラノベでお金を稼ぎたい人たちのことであって、趣味で書く人は入っていないんだとは思うのですが。
にしても、書くのが好きで好きでたまらないって人と、読むのが好きで好きでたまらないって人は、実際にやっぱりいると思うんですよ。
では、どうしても書きたい人は、投稿サイトがなくなったらどうするか。
ブログで書くか、あるいは自分でサイトを作るかすると思うんです。
ってか、実際に私がネットを始めたころは、そうでしたからね。
当時は投稿サイトそのものがなかったし、ブログのサービスもありませんでした。
なので、小説をネットで発表したい人は、みんな自分でサイトを作っていたんです。
たぶん、2000年代の初期からいるオンノベ書きさんなら、今でも自分のサイトがあるって人は、それなりの数いるんじゃないかと思います。
ちなみに、私もまだ自分のサイトがあります。
当時から貧乏で、作成ソフトを買えなかったので、自分でHTMLを勉強して、メモ帳でタグを打ってましたよ(;^ω^)

そんな過去をふり返ってみれば、今の若い人たちに、同じようなことを考える人たちがいないとも限りません。
それに、読者さんの方も「主人公が苦労する話がイヤ」な人ばっかりではないと思うので、そうなると、もっと自由に創作ができるようになるのでは? なんて思ったりもするのですが。

それとも、そこには若い人は残らず、書き手読み手共に老人ばかりが残る、地方の限界集落みたいな界隈になってしまうんでしょうか?
そのあたりはよくわかりませんし、この方の考察にはすごくうなずかされる部分があって、たしかに商業展開としての小説家・ラノベ作家は稼げないのでいなくなるかもな、とは思いました。
そもそも私自身がもうずいぶん前から、イラストやマンガに較べて、小説は不利だよな~と考えていたので(パッと見てすぐに面白いかどうか、自分の好みのものかがわからない・読み手にも読解力が必要になる等)、なるほどなあとうなずくところが多かったのです。
ただまあ、上記したように、金銭的なことは別にして、書き続ける人は残るだろうし、読み続ける人も残るだろうなと考えたりしたのでした。

以下、余談です。
にしても、いつの間にか「小説を書いて投稿サイトに投稿するのはお金を稼ぐため」になってしまいましたね。
いや、それが悪いとは思いませんし、私自身も広告収入の分配や投げ銭システムがあるのはうれしいです。
でも、なんていうか、「全ての小説書きが作家になりたがっている」わけではないと思うんですね。
趣味で書いている人だっているだろうし、それこそヒマつぶしで~なんて人もいるかもしれません。
オンノベって、実際にはそういう広い裾野を持ったものだと思うんですけれどもね。
あと、投稿サイトができたあとに創作活動を始めた人たちは、そこがなくなるかもしれないって考えがないんだな~と思いますね。
先日もTwitterで、知人の悪戯で投稿サイトのアカウントを消された人のツイートを見ましたが、バックアップがあればいいけど、なかったなら本当に頭真っ白だっただろうなあと。
iPhoneはわかりませんが、AndroidにはGoogleドライブというデフォルトでついているクラウドサービスがあります。
せめて、そこにでも作品をアップしておけば――投稿サイトから作品がマルっと消えてしまった時には、すごく役に立つと思うんですが。

ともあれ、いろいろ考えさせられた記事でした。

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