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ハッサン二世モスク

モスクは、イスラム教徒の人たちの教会。ここでお祈りをする。普通、モスクはイスラム教徒でないと入れてもらえない。カサブランカにある巨大なハッサン二世モスクは一般公開されている。入場料は140ディラム。ガイドツアーのみ可能で、ツアーの始まる時間に合わせて、人を入れる。

エジプトで、やっぱり一般公開されているモスクに入ったことがあるけど、確か、すごく広くて天井の高い場所だったなあ、くらいしか覚えていない。

ハッサン二世モスクも、やっぱり、天井の高い、広い場所だった。そこに入れるだけ人が入ってお祈りをする。何千人と入れるから、暑い時は天井が空いて空調を調整できるのだそう。開くのに5分、閉めるのに10分かかります、とガイドさんが説明してくれる。床の一部がカーペットになっているのは、多分、祈りの時に座って平伏す動きをするからだと思う。

モスクの中。カーペットが敷いてある。土足禁止

なんと、イスラム教徒は1日5回お祈りをする。朝、午前中、昼、午後、そして寝る前に。イスラムの国にいると、一定の時間になるとスピーカーでお祈りが流れる。そしてお祈りの前には、顔、鼻、手、などを洗う。

ここまで聞いて、やっと、なぜ同僚のイスラム教徒のナースたちが、休憩時間になるとタオルを持ってどこかにいなくなるのか、わかった。お祈りをしていたんだ。

カサブランカやマラケシュの駅にもトイレに併設してお祈りの部屋があったな。そういえば。

マラケシュの駅にあるお祈りの部屋

イスラム教はどんなに西洋の文化が入ってこようと、西ヨーロッパに植民地支配されようと、フランス語を強要されようと(モロッコ人やアルジェリア人は本当に綺麗なフランス語を話す)衰えなかったもう、ここまで来ると文化とも言える宗教。日本は、ペリー来航したら、あっという間に文明開花をし、西洋の文化を取り入れて日本の伝統文化をあっさりと横においてしまった。それはそれで、そのしなやかさは素晴らしいし、そのおかげで今の日本があるんだけど、でも、こうやって揺るがないものを持ち続ける事の凄さをモロッコに教わった。

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