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「二十歳になったら家出て行って」と小学四年の脳性麻痺と生きる息子に伝えた理由。

未来がどうなるかなんて、
私にはわからないけれど

全ては不可能でも、
未来って作れるんじゃないかって
私は思っている。

「二十歳になったら家を出て行って」

彼が小学四年生の時にこの約束をしたのは、
何も彼と生きるのが嫌だからじゃなくて、

でも、
一緒に生きることだけが
選択肢じゃないって

彼にも、
自分自身にも言いたかったんだと思う。

「一緒に生きる」こと
ももちろんできるけど、

「一緒に生きない」という
選択だってできるはず。

選択肢はこれしかない。

となると、
とても窮屈だし
なんか楽しくないなぁ。

動けないとか、
話せないとか、
1人で排泄できないとか、
食事できないとか、
飲み物飲めないとか、
移動できないとか、
歯磨きできないとか、
テレビのリモコン押せないとか、

『離れて生きる事ができない理由』は確かに山の様にある。

それでも、

「できないからやらない」って

楽しくないなぁ。

なんか悔しいし、
なんか嫌やわ。
楽しくないわ。

20歳になったら家を出て行けないかもしれない。

でも、出ていけるかもしれない。

もしも出ていけるなら、
出ていける様にするには、
今どんな選択をしたらいいんやろう。

学校は?
行動は?
仕事は?

叶えたい未来から、「今」の行動をおろしてきた。

そしたら、なんか楽しくなった。

毎日がワクワクした。

できないかもしれない。

でもそんなの関係ない。

やってみたいなら
どうしたらできるのかを考えたらいい。

彼は22歳。

ちっ。

なんでまだ家におるねん。

未来とは、そう単純なものではない。

でも、未来はなんかやっぱり面白い。

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