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ローカルのちょっと上の世代にどう受け入れてもらうか

 先日、第一回のゲストハウス開業相談会を終えた。各地から繋いでくださった3名に私を足して合計4名でおしゃべり。前回の記事ではそのなかで話題となった「ゲストとのコミュニケーションツール」について書いたが、今回はもうひとつ話題にあがった「ローカルのちょっと上の世代にどう受け入れてもらうか」について考えてみる。


「気にしぃ」、の性格

 小さいころから私は人付き合いが苦手だ。それは決して人嫌いというわけではなく、「どこまで踏み込んでいいか」がわからないから苦手。自分の発言が失礼にあたったり、場の空気を濁してしまうかもと思い、踏み込まない。最近の言葉でいうと「Highly Sensitive Person(HSP)」、関西弁でいうと「気にしぃ」というやつだ。

他人のプライベートにどこまで踏み込むか

 実は日々ゲストを迎えるなかでも迷っている。「その靴かっこいいですね〜」のような持ち物のことを話題にすれば比較的さくっと話しかけられるけれど、「仕事のことを聞いたら嫌かもな」「彼女風の人と来ているけれども違うかもしれないな」とプライベートな部分までは本人が話し出すまで土足では踏み込まない。
 ところがそのあたりをズケズケと踏み込んでいくスタッフもいたりする。隣にで聞いててヒヤヒヤするのだが、意外にもゲストは「そうなんですよ〜!」と会話が大盛り上がり、仲良くなったりしている。そんなとき、何が正解かわからない気がする。
 近所の人たちとの会話でも同じだ。私は15年近く西町にいるが、実はいまいち関係性を知らない人たちがいる。「このひとはあのひとの親戚?時々訪ねてくる子供たちは誰の子供なんだっけ…」「あのおじさんはバリバリ働いている雰囲気だけれども、仕事は何されてるんだっけ」「あれ、あそこのお子さんってもう実家でられたんだっけか」そんな具合だ。それでも地域の清掃活動では満遍なくお話もするし、餅つきにも参加する(逆に言うと、近所の人にとっては1166bpが、飯室が何をしているのか聞くタイミングを逸している人も多いのかもしれない)。人に何かを聞くタイミングは、とても難しく感じる。

西町の餅つきは、豆暦さんがもち米を蒸して、あんこも用意してくれる。すごいでしょ〜

地域の人に受け入れてもらうヒント

 それでも、自分なりに地域の人に受け入れてもらうヒントはわかってきた。

  1. 住民の大切にしているものに気づき、自分もそれを大切にする
    これに尽きると思う。この町に住んできたひとは当たり前だがこの場所に愛着がある。それを理解し、自分も町を大切にする。例えばタバコのポイ捨てがないか、路駐がないか。昔の街並みはどうだったのか、誰が住んでいて、どんな店があって、どんな歴史があるのか聞くことはただただ楽しい。

  2. 道に出る、姿を見せる
    話しかけてもらうタイミングを多く作る。私の場合は開業前に日々外壁を塗りに行っていた。ある日、1日休んだところ「昨日こなかったでしょ」と近所の奥様方に声をかけられた。「この扉の色は●色がいいわよ」なんて。「そこ塗り終わったら、うちの壁も塗って〜」なんて声をかけてもらえてとてもありがたかった。

  3. 時間がかかってもいい
    例えば何かをしてもらったとき、すぐにこちらからもお礼の何かを…とは考えなくてもいいのかもしれない。地域で暮らしていくということは、長いスパンでお礼のタイミングを考えられる。庭に咲いたお花をもらったら、そのうち果物でもお裾分けすればいい。

ベンチを置いたら、近所の人が腰掛けるようになった

最後に

 前述の通り、私は人との距離感を縮めるのがほんとうに苦手だ。でも自分の性格を変えるのはなかなか難しい。ゆえに相手や地域をリスペクトしながら、自分に無理がない程度に関わっていければと思う。

外から中の様子がよく見える、というのはかなり良い


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