閑散期における収入と支出(人件費)
5月後半から7月の前半は、うちにとっては一年のなかでも一番の閑散期である。この期間は最大14人が泊まれる宿でも、ゲストはまばら。いっそのことゼロであれば休館日にしてしまうんだけれど、1名、2名だけぽつりと入っている夜もある。例えば昨夜。前日の段階で予約は1名だけだった。
ありがたいことに当日予約でもう1名入りはしたけれど、それでも2名。収入としては4000円の宿泊代が2名で8000円。この時間のスタッフの人件費は11000円。完全に赤字である。
人件費は売上の何パーセントまでに抑える?
理想値でいうと、人件費は売上の30%までに押さえたい。残りの70%の部分で家賃や水光熱費、リネン(シーツ)、ソフト(うちの場合はサイトコントローラーのBEDS24やPMSのステイシー、デザインソフトのCANVAや顧客とやり取りに使うLINE、メルマガ配信のベンチマークなど)や、電話やWIFIの通信費、消耗品をまなかい、そして残るものがあれば内部留保になる。
スタッフの人件費を下げられないなか、スタッフに1日あたり11000円の給与を払うには、その3倍の33000円の売上が必要。4000円の宿泊費では8~ 9名泊まっていただかないと成り立たない。
それでも閑散期は閑散期
いくらこちらが望んでも、閑散期にそれだけのお客さんにきていただくことは難しい。なので、繁忙期と閑散期で平していくわけだけれども、閑散期は閑散期でできる経費削減をしてゆく。ゲストが少ない = 確実に干す布団の量は減るし、洗濯ものも減る。掃除が早く終わればそこで少し人件費を削減できる。その他にも、通常はできない事務作業を隙間の時間にやったりもする。
これからゲストハウスを開業しようとする人も多いと思うけれど、伝えることがあるとすれば、できることなら繁閑の差が少ない地域でやる方が経営は安定はする、ということ。加えて、閑散期に収入を得る別解があればそれもひとつの解決策になると思う。営業日を稼げる週末に絞って、別解をメインに持ってこれれば安心なのかもしれない。
さぁ、1166バックパッカーズの閑散期はもう少し続く。頑張ろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?