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友人との再会を野点をして楽しむ

表千家の家元での講習でご一緒した友人。1週間の苦労した日々を共にした仲間は特有の絆のようなものがある。そんな彼女たちが、わざわざ遠方から私のいる地まで遊びに来てくれた。大変嬉しいことであり、ご縁を大切にしたい。

大きな目的は、野点を楽しむこと。
茶室ではなく屋外で抹茶を飲むことを野点と言い、私は近所の公園や山で楽しんでいる。その話をすると「野点ってどうやってやるの?一緒にやってみよう」となり、この会が開かれる運びとなった。

おおげさなことではなく、お湯を入れた水筒、抹茶の粉、茶碗、茶筅があればどこでも野点ができるのだ。
友人に尋ねられたことで、作法があるというよりも、自然の中で抹茶を楽しむという行為自体が、至福のひとときなのだと実感した。
緑が広がる川沿いの広い空の下で、水の流れる音をききながら飲む抹茶は、茶室で飲む時よりも爽やかな味がした。

友人からの手土産の美味しくて見た目も美しいお菓子をいただいたり、茶道具を入れる小さな茶籠を見せてもらったり、それぞれの思いを持ち寄り共有する時間を過ごせたことが嬉しい。

なかなか会うことのできない友人との時間は、一期一会であると身に染みた。そして、それぞれの地で人生を歩んでいくことを再認識する機会にもなった。

川沿いでの野点以外にも、私の住むまちの好きなところにお連れしたこと、日頃お世話になっている方々に引き合わせることもできた。友人に紹介することで、自分が住むまちを好きで誇らしく思っており、人にも大変恵まれていると実感した。

わざわざ会いに来てくれた友人には感謝しかなく、お互いにいい人生を歩み、再会できることを楽しみにしている。


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