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夏の終わり。日光植物園をあるく
8月最後の週末。日光市にある日光植物園に行ってきました。
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日光植物園は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園(通称「小石川植物園」)の分園です。
今年は年間パスポート(大人2,500円)を購入したので、休日のちょっとした時間にふらりと遊びに行けるようになりました。毎月1度は必ず訪れる、癒しの場所です。
車を停め、日焼け止めと虫除けスプレーを付けて、さっそくブナ林へ入ります。
猛毒キノコ
すると、ブナの切り株のまわりにロープが貼られ、大きな看板が立っていました。
ここ最近問題になっている、猛毒キノコ「カエンタケ」が生えていました。どこにあるか、わかりますか。
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実際に見るのは初めてです。
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大人の手の小指ほどの大きさで、タコさんウインナーのようなオレンジ色をしていました。
見るからに、あぶないキノコという感じです。
切り株のまわりを見ていると、真っ赤なカエンタケも発見。
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毒性が強いため、食べても、触れてもいけません。みなさんもお気をつけて。
発生時期
夏から秋 発生場所 ブナ,コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。
症状
食後30分から,発熱,悪寒,嘔吐,下痢,腹痛,手足のしびれなどの症状を起こす。2日後に,消化器不全,小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。
毒性成分
トリコテセン類: 毒性は強く,食べても,触っても毒である。死亡例あり。
( 注意)見た目は気味が悪く,食用に見えないが,薬用と勘違いして酒に浸して飲んで中毒が起き,死亡した例がある。
いきなりインパクトのある植物に遭遇しちゃったなあ。
◇
総面積106,980㎡(32,361坪)の広い園内で、四季折々の植物を楽しめる日光植物園。
受付では、園内マップとあわせて「見ごろの植物一覧表」がもらえます。
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見たことのない植物があったので、すかさず職員の方に「この花は、どのあたりに咲いていますか?」と聞きました。
教えていただいた場所へ向かい、夫とふたり、あたりをキョロキョロ。宝探しをしているようで、わくわくします。
そして、発見!
ヤマジノホトトギス(ユリ科)
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花びらの水玉模様がなんともエキゾチックです。
ひょろりと背が高く、何連にもなって咲いていました。
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ヤマジノホトトギスのつぼみ。
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高山植物が生息するロックガーデンには、淡い色の花が咲いていました。
ツルボ(クサスギカズラ科/キジカクシ科)
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すぐそばには、色違いの白い花がありました。
シロバナツルボ(クサスギカズラ科/キジカクシ科)
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薄紫色も、白色も、どちらも涼しげでかわいい。
園内では大学の教授や学生さんと思われる若い方々が、笑顔で「こんにちは〜」。トラックに大きな梯子を載せて移動していました。蒸し暑いなか、研究や作業、お疲れさまです。
オミナエシ (オミナエシ科)
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日差しがないものの湿度が高く、少し歩いただけでじんわり汗が出ます。あまり時間をかけずに、見頃の花だけピンポイントで探しました。
アサマフウロ (フウロソウ科)
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湿地を好む花。日本のほか中国や朝鮮半島に生息しているそうです。
チョウセンヤマツツジと同様に、朝鮮半島で咲く花は色鮮やかで、独特の派手さがあるような気がします。
キレンゲショウマ (アジサイ科)
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2022年よりシカ柵が撤去されたとのことで、より観察しやすくなりました。花びらを触ってみたら、バナナの皮のように分厚かったです。
ツルニンジン(キキョウ科)
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咲いている花と、咲く前の花が並んでいました。蕾はまるで紙風船のよう。くぼんだ部分ぱかっと開くのかな。
ウバタケニンジン(セリ科)
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1ミリほどの小さな花がたくさん集まって咲いていました。
ここからは、去年の夏にも出会った植物のご紹介。咲いている場所をしっかり覚えていたので、すぐに見つけましたよ。
ギンリョウソウモドキ(ツツジ科)
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葉緑素を持たず、菌から栄養を受け取って生きている菌従属栄養性の植物です。
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ジブリの世界に出てきそうな、透けた白。
レンゲショウマ(キンポウゲ科)
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静かに咲く可憐な花。今年も出会えてうれしい。
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夏の終わりに、駆け足でまわった日光植物園。秋にはどんな植物に出会えるかしら。今からとても楽しみです。
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