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一瞬のチャンスを逃さない 【全日本フットサル選手権大会】

侍ジャパンのWBC優勝で日本中が盛り上がっていますが、今日はフットサルのお話です。

先週末に、フットサル日本一を決めるJFA第28回全日本フットサル選手権大会の決勝戦を観戦してきました。

スピードとテクニック

フットサルとは、基本的に室内で行われるサッカーに似た競技です。
1チームは5人、サッカーよりも小さなボールと小さなピッチで得点を競います。
時間は20分間×2ピリオド。選手の交代は自由で、バスケットボールと同様にプレーイングタイムで行われ、ボールがピッチの外に出たりファウルがあった場合は時計が止められます。

キュッキュッとシューズを鳴らしながら、ピッチを縦横無尽に走り回る選手たち。プレースピードが速く、シュートも豪快に決まります。ちょっと油断するとゴールシーンを見逃してしまうほど。フットサルは、足元の技術や素早い判断が求められるスポーツなのです。

いざ駒沢へ!

決勝へ勝ち進んだのは、Fリーグのトップカテゴリーであるディビジョン1の湘南ベルマーレとフウガドールすみだ。

湘南ベルマーレが前日の準決勝で、絶対王者の名古屋オーシャンズとの激闘を制したのを知りました。そしてベルマーレのサポーターの夫と「行くしかない」と、予定をぜんぶ変更して急遽応援に行くことに。フットサルの観戦は4、5年ぶりです。

会場は、東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館。体育館の向かい側には運動競技場があり、この日は女子サッカーのなでしこリーグの試合が開催されていました。

到着してすぐ試合開始。わたしたちは、もちろんベルマーレ側の座席に座ります。
やがてサッカーでもおなじみの厳かなアンセムが流れる中、選手が入場してきました。

サッカー同様、サポーター席ではビッグフラッグが揺れ、力強い太鼓の音に合わせてチャント(応援歌)を歌います。

わたしはサッカーJ2の水戸ホーリーホックサポーターなのですが、夫と共に湘南ベルマーレの試合もよく観戦します。
夫の代わりにひとりで平塚競技場まで行き、コアサポーターエリアに入り込んで応援したことも、見ず知らずの方と肩を組んで勝利のダンスを踊ったこともあります。2018年ルヴァンカップ決勝戦にも行きました。ベルマーレのチャントも、ほぼ全部歌えます。

注目の2選手

個人的に注目していたのは、湘南ベルマーレのフィウーザ選手。
ゴレイロ(サッカーで言うゴールキーパー)でありながら、準決勝の名古屋オーシャンズ戦では1得点。キックが正確で積極的に攻撃に加わる選手のようです。

そして、フウガドールすみだの清水和也選手。スペインでのプレー経験も豊富な、フットサル日本代表のひとりです。

緊迫した試合展開

準決勝と同様、熾烈な得点の取り合いになると予想していましたが、互いに守備が固くピリピリとした緊迫感のある試合展開になりました。

得点のないまま折り返しかと思われた第1ピリオドの残り34秒に、ついに湘南ベルマーレが先制!

ベールマーレ!

会場が盛り上がるなか第1ピリオドが終了。
ハーフタイムには、国士舘大学男子新体操部のスペシャルパフォーマンスがありました。

アップテンポな音楽に合わせて肩車をしながら複数のロープをジャンプしたり、列隊列を組みバク宙をしたりと、ダイナミックなパフォーマンスを披露していましたよ。

一瞬の隙をつく

そして第2ピリオド開始。
徐々にすみだのペースとなり、守備に追われたベルマーレの選手が2枚目のイエローカードで退場になりました。
フットサルでは、退場するとペナルティとして2分間、選手の補充ができず、4人でプレーすることになります。

5人対4人。すみだはここぞとばかりに怒涛の攻撃を仕掛けます。しかしながら、集中した守備でなんとかゴールを守る湘南。電光掲示板を何度も確認しながら、時間が過ぎるのを祈りました。

そして、2分間の猛攻をなんとか凌ぎ切ったベルマーレ。
「よかった〜」と安堵したのもつかの間…。

ベルマーレが選手交代と同時に5人に戻った瞬間にマークが乱れ、隙をついたすみだが鮮やかなシュートで同点に追いつきました。

残り6分。互いにチャンスがありながら得点は生まれず、第2ピリオド終了。延長戦へと突入しました。

ついに決着!

そして延長第2ピリオド3分。
またしても湘南の選手交代の際にフリーになったすみだの清水和也選手が一瞬の隙をついて豪快なシュートを決め、ついに逆転しました。

ベルマーレもパワープレー(ゴールを守るゴレイロも攻撃に参加する、超攻撃的な作戦)で果敢に攻め込みましたが、堅い守備を崩すことができずに、2-1で試合終了となりました。

ベルマーレの失点は、2点とも攻守の切り替え時。
悔しいけれど、一瞬のチャンスを逃さずゴールを決めたすみだは、攻守ともに強かったです。

試合後の表彰式。

大喜びのすみだの選手とサポーターたち。
一方のベルマーレの観客席からは、選手へのあたたかい拍手とともに、すすり泣く声も聞こえてきました。

喜びと悔しさ。タイトルをかけた戦いは、とても熱かったです。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
決勝戦のハイライト動画はこちらです。


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