冬のあしあと 〜奥日光をめぐる〜
「年に一度は真冬の奥日光に行きたい」という夫と、奥日光へ行ってきました。
現在、栃木県日光市から群馬県利根郡片品村にまたがる標高2,024mの金精峠は冬期通行止め。そのため、車の乗り入れが可能な奥日光ビジターセンターまで行き、湯ノ湖を散策しました。
雪は深いところで20センチ。誰かが通った足あとを頼りに、ゆっくりゆっくり進みました。
雪上を歩いているうちに段々楽しくなってきて、まっさらな雪の上にえいっと乗ってみたら、ずんと深みにはまりました。足が抜けないわ靴のなかには雪が入るわ、大騒ぎ。片足立ちで靴の中に入った雪を出し、夫が笑いながらズボンの裾に付いた雪をぺんぺんと払ってくれました。
湯ノ湖は湖岸からずーっと奥まで凍っていました。
よく見ると、風に吹かれて波を打つように岸辺から氷ができています。
地面と湖の境界線。あなたは氷のうえに乗る? 乗らない?
ふたたび車に乗り、湯ノ湖の南側へ下りました。
夏の間、マス釣り客でにぎわうこの場所もすっかり氷と雪に覆われていました。時折ひゅっと吹く冷たい風に、肌がひりひり痛みました。
幻想的な戦場ヶ原。
山々が青みがかって見えるのはなぜだろう。
駐車場の近くで、ちいさな足跡をいくつも見つけましたよ。
なんの動物だろう。
わー、こっちにも!
てんてんてんてんてん……
どうやら草むらから来たみたいです。
奥日光にはニホンカモシカ、ヤマネのほか、ニホンジカやツキノワグマ、ニホンザルやホンドキツネ、アナグマなどが生息しているそうです。
これまで野生の鹿やクマに遭遇したことがありますが、ニホンカモシカにはいまだ会えず。一度でいいからこの目で見てみたいです。
さっきの足あとは、ニホンカモシカではなさそうね。
最後に訪れたのは華厳の滝。
半分ほどが氷瀑になっており、水量はすくなめ。大きな氷柱がたくさん垂れ下がっていて、大迫力でした。
日ごとに暖かくなり春の足音が近づいていますが、奥日光はまだしんと静かで、美しかったです。
男体山も最後に顔を出してくれましたよ。バイバイ、また来るね。
(写真はすべて2023年1月28日に撮影)
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