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茜唄感想(語彙力が地平の彼方へ)
最近読んで激熱だった小説の感想。
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知盛と教経のインテリ・マッチョの凸凹バディエンタメ
ここに爆誕。
現代の自称平家の家人の皆さんは必ず読んでほしい。
今売れてほしい小説のぶっちぎりで1位。
いやもう、1位である。獲得した。
知盛と教経のW平家で織りなすストーリーが圧巻。
インテリ知盛とアクション、そしてどこから男くさい可愛らしさも垣間見える教経(俺の最推し)がとにかく最高なのである。
というか清盛の次世代の平家(宗盛知盛重衡教経あたり)が好きな層は
絶対に読んでくれ~~~~~!!そして一晩中語り合いたい。
吉川英治の新平家物語が現代の一大叙事詩なら
今村翔吾先生のこの茜唄
平家物語を『歴史エンタメ平家物語』という新しい次元に引き上げたことは間違いない。
最高of最高だった。
お願い、これ原作で大河ドラマか、4週くらいでもいいからドラマになって???お願い。
わたくしかねてから公言の通り教経で卒論書いた人間なので
教経好きにはたまらない、最初から最後までどこを切っても教経しかいねぇ~~~~!!最高。こういう教経を見たかった!!
作者わたしか???って錯覚するくらい教経しかおらん。
いや主人公知盛なんだけどね??
とにかくこの小説最高of最高。
本当に、最高としか言えないんですよ最高。
自分の語彙力のNASA宇宙規模で本当に驚いております。
時代は鎌倉。
平家物語の作者が物語を完成させたところから始まる。。
師と弟子で夜ごとに伝授される平家物語。
遺された人の心に焼き付いた鮮やかに、苛烈に、生き抜いた、綺羅星の男たちの一生のお話。
現在と過去が交差し、最後の「真の」源平の戦いがいよいよ迫る。
その時最後に笑うのは誰なのか─!!
という、絶妙すぎる構成力。
なんという時系列のちりばめ。
平家物語を読みながら謎ときをさせられる。
そこらへんにとっ散らかる伏線。もう止まらない。
最高。とにかく最高なのである。
私すでに紙と電子で3周はしているのだが、何回読んでも諸手を叩いて喜んでしまう。
もう、箙をたたいていると言ってもいいかもしれない。
そう、知盛と教経のインテリと脳き…いいえ
インテリとマッチョの凸凹ドタバタバディ物なのよ。
最初は。
そこから命を削りあう源平の争乱
時代とともに変わる戦の在り方
飾り立てられたとはいえ戦は所詮殺し
そんな時代・武士の在り方・国の在り方の転換の中で激流にもまれながら生き切った、男たちの鮮やかな、苛烈な、そして平家という家族のお話を、泣かずに読まないでいられようか。
無理。
もう止まらない。止まらないのだ。
なぜ「平家」物語 なのだろうか。
そう言われれば、考えたこともなかった。
そんな問いに答えをくれた一冊。素晴らしい。
平家物語が、この世界に残っていることが
ただ愛なのかもしれない。
よくよく考えれば国を巻き込んだ大内乱で負けたほうの家の名前を冠にして、物語など編むだろうか。
平家物語を読みすぎて、灯台もと暗しになっていたかもしれない。
─そもそも、なぜ在るのか─と。
読み終わったあとに、必ず優しい答えに包まれる。
平家物語は平家の皆々への愛であふれていたのだと。
そして読み切ったら、余韻のまま2周目に入って、真の意味で震えて。
私は2周目からが本番だった。
https://honto.jp/netstore/pd-book_32254341.html
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わたしのnoteは歴史事象を整理していくことを主な目的としているのですが、あまりにも素晴らしかった一冊なので、日記として書き留めておかずにはいられませんでした。
みんな買って。
この本は止まらない。もう、止まらないのよ。