無添加

集団でいると少し目立つような、そうでもないような、そんな人。

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最近の記事

サイレンな夜

もう住み慣れた、自分には贅沢すぎるホテルの一角。 今まで殆ど物干し竿的扱いを受けていたカウチに寝そべり、クッションを一つ腹の上に乗せて日経新聞を読むという大人な時間を過ごしていると、遠くからサイレンの音が鳴り響いた。 高層なのでサイレンがどこからやってきたのかは見えないが、自然と窓に視線が行き、外はすっかり夜だと知る。 雨の日の夜にサイレン。この組み合わせはどうも不吉な予感を漂わせたがるが、私にとってはこの上なく落ち着く環境だ。 本来なら「雨」という億劫なものと「サイ

    • 今日、心理の授業を受けたんだけど

      人生に悩む事は多々あるけど、その度に「生きるとは」みたいなおっきい話に占領されがち。きっと頭の中には哲学者スイッチが付いていて、そのスイッチを押す頻度が高い私はまだ厨二病なんかな。きっと誰しもがふとした瞬間にそういう感情に振り回されて、でも一歩踏みとどまって生きてるんだろうな。私が踏みとどまってる理由って、なんだろう。 私が思う「自分らしく生きる事」は、我が儘な逃げなのだろうか。なんだかんだ完璧主義でプライドの高い私はそんな自分を許せるのか。 心理の授業を受けていて、人は

      • 無意識の魅力

        誰かを思い浮かべる時、その人の表情が常に笑った顔の人。 私のバイト先の店長は、まさにそれだ。笑みを浮かべた時のシワさえも魅力的に映ってしまうような、素敵な人。 私とふた周り以上歳が離れているが、いたずらに笑う姿や、鼻歌を歌う姿なんかはどこか少年っぽくて愛らしいと思う。そんな店長の魅力のひとつに、「絶妙な距離感」がある。 きっと彼自身、意識的にしているわけではないのだろうけれど、初めて会った時から名前に「さん」付けで呼ぶのだ。他のバイトの子たちも同様に「ちゃん」ではなく「

        • 女子大生の会話

          世の殿方には、女子が一体どんな会話で盛り上がり、なぜ何時間もカフェで会話ができるのか、気になる方も多かろうと思う。 今日はその謎を、個人的な経験談を通して、少し書き綴ろうと思う。 まず第一に、女子は恋愛好きである。「そんな当たり前の事実」と思うかもしれないが、殿方が思う五倍くらいは恋愛の話ばかりしている。 もっと詳しく言えば、「最近起こった出来事」の中に「誰々が気になっている」とか「誰々とこんなことがあった」とかだけでなく、理想の恋愛像だったり、はたまた最悪な恋のエピソ

        サイレンな夜

          トイレの神秘

          突然だが、トイレはあなたにとってどんな存在だろうか 私にとっては落ち着く空間だ。それは家であろうが駅であろうが、街中のトイレであってもさほど変わらない。 重要なのは、静かで快適な温度と清潔感が漂っていることだけ。 どうにも、トイレというものは、私を神秘的な気持ちにさせるらしい。今現在もトイレにて綴っているこのテキストも、きっとある人には「トイレでスマホなんて汚い」と言われたり、「トイレにずっと座ってると痔になる」なんてことも言われるかもしれない。 だが、それでもいいの

          トイレの神秘

          無性に無益なことを呟きたい衝動

          そんな時がないだろうか。 たとえば真っ赤な夕日の光が窓から溢れていたとき。 たとえば秋口の涼しさを含んだ風に触れたとき。 たとえば今の感情に丁度リンクする曲を見つけたとき。 私はそんな時々に、無性に今の私を伝えたい衝動に駆られてしまう。特にこれといって大きな出来事があったわけでもないけれど、今の私はすぐに過ぎ去ってしまうし、この感情も1分後にはなかったことになってしまう。そんな衝動がドドドと私に押し寄せてきて、つい、noteを開く。開いたが最後、さっきまでの衝動はどこ

          無性に無益なことを呟きたい衝動

          勉強なんて、と。

          勉強は嫌いだ。はじめてしまえばそんな事もないのだけれど、最初の一歩を出すのが億劫になってしまって、何日もサボってしまう。 それは夏場クーラーの効いた部屋からお風呂場へむかう第一歩が出せない時と良く似ている。メイクは肌に悪いから落とさなきゃいけないし、髪も痛むから乾かさなければいけない。 「〜しなければいけない」 これは呪いの言葉だと思う。使えば使うほど、その行為への意欲が失われて行く。本当は自分にとって必要なことだからしているのに、いつだって強制などされていないのに、気

          勉強なんて、と。

          ぶっちゃけた恋愛観

          ほんとは軽々しく言ってやりたい。 「別れようよ。」 軽々しく告白してきた彼に向かってなら、私がそう簡単に突き放す権利は十分にあると思う。 彼と私との関係はまだ浅く、今ならまだ何もなかった事にだってできる。始まり方だってかなり唐突なものだったし、私はその唐突に始まったラブストーリーに流される事を良しとした。私にとって彼は気になる男の子、止まりだったのに。その壁を打ち破ったと思えば、そこから漏れてきたのは秋の冷えた風。雨晒しならぬ、風晒し。つまりは放置プレイ。うまく言いたか

          ぶっちゃけた恋愛観

          みちゃった

          みちゃった、というか、見れたからみた、というほうが正しいのかもしれない。 物静かだが、内に大きなパワーを秘めている友人の、内心を少し覗く機会があった。 友人にとってはきっと不本意で、ましてや私を傷つけるつもりなど毛頭ないのは分かっている。が、友人が語った割と正解で少し的外れな持論が私という人間のしょうもない部分に引っかかって抜けない。 こんな時浮かぶのは、ああ、私はこう思われていたくないな。という相手にすり寄るような思考だ。 「私は私でいられたらいい。」 そういうセ

          みちゃった