無意識の魅力

誰かを思い浮かべる時、その人の表情が常に笑った顔の人。

私のバイト先の店長は、まさにそれだ。笑みを浮かべた時のシワさえも魅力的に映ってしまうような、素敵な人。

私とふた周り以上歳が離れているが、いたずらに笑う姿や、鼻歌を歌う姿なんかはどこか少年っぽくて愛らしいと思う。そんな店長の魅力のひとつに、「絶妙な距離感」がある。

きっと彼自身、意識的にしているわけではないのだろうけれど、初めて会った時から名前に「さん」付けで呼ぶのだ。他のバイトの子たちも同様に「ちゃん」ではなく「さん」呼び。そこが堪らなく絶妙だなと感じる。苗字だとどこか堅苦しさを感じるし、いきなり名前に「ちゃん」だと馴れ馴れしすぎる。まさに、絶妙。


私にもそんな、「無意識の魅力」があるだろうか。

あるといいな。



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