― 「ところかまわずナスかじり」第百六十三話 サングラスの野望 ―

サングラス「いいなぁ!」

サンバイザー「いやぁ、そうでもないっすよ!」

サングラス「いや、だって、全部真っ黒なんでしょ?」

サンバイザー「ははは。まぁ、そぅっすね。全部っすね。」

サングラス「いいなぁ~」

サンバイザー「ははは。あ、でも、目だけってのもいいと思いますよ。」

サングラス「ホントこれ、ハンパだよねぇ・・・」

サンバイザー「いや、パンダもそうっすから。」

サングラス「パンダかぁ・・・。」

サンバイザー「あ、ビキニもある意味仲間っすよね。」

サングラス「ああ・・・。たしかに効率はいいよねぇ。」

サンバイザー「そうっすよ!世はダブルっすよ!」

サングラス「確かにそうだよねぇ・・・。じゃあ、その右から二番目の、ええ~っと、五十歳、井上トメ子にします。」

サンバイザー「ああ、お客さん、申し訳ないっす!四十七歳以上の方はみんな、サンバイザーなんっすよねぇ。」

サングラス「ええっ!そうなの?!・・・やっぱりサンバイザーいいなぁ。」

サンバイザー「ふふっ、お客さん、すいません。あ、でもこれなんかどうっすか?十六歳、田中ミホ。」

サングラス「う~ん、・・・なんかいきがっちゃってるねぇ。」

サンバイザー「まぁ、十六っすからね。そんなもんっすよ・・・」

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