見出し画像

【業務日誌】1年目のりんごたち。

きょうは4月1日に開業して初めての植樹(改植)を行いました。
3月末に植えたものも含めて今年は、ぐんま名月、ふじ、紅玉、国光、なかののきらめき、炎舞、アルプス乙女、おぜの紅の9品種、計39本でした。
※品種名がわからない方は何のこっちゃという話だと思いますが。
これは少ない方で、相野果樹園の大和田正人さんは150本、ドメーヌミカヅキの及川恭平くんは約200本という数なので、ぼくの畑の本数が圧倒的に少ないのがわかります。今日は植樹のほか、剪定で切り落とした枝の焼却も(事前に消防署に許可をとらないとダメなやつです)。とうわけで、記します。

画像1

イドバダアップルの畑は2カ所ありまして、そのうちの1カ所は2019年に園主が急死してしまい、残された高齢のお母さま一人では管理ができないということでお借りした園地。おそらく改植の途中だったのでしょう。半分切られて抜根されていない木が多く、とにかく1年目は、新たに借りた畑の整理からやっていこうと決めました。2月にユンボを導入し、抜いた根っこは約50本。成木なので根もまあまあデカい。しかしうち4本が「紫紋ぱ病」という病気を発症しており、当初の計画を若干変更せざるを得ない状況になりました。これは非常に厄介な病害で、樹を壊死させるだけではなく、周囲にある果樹や野菜などもダメにしてしまう多犯性の土壌病害なのです。つまり、汚染されている土が付着した長靴でほうれん草畑を歩いてしまうと…あとはだいたい想像つきますよね。

画像2

土づくりからやりなおす

病気を発症した木の周囲もだいぶ弱っている木もあり、思い切ってその列を全て切り倒しました。とりあえず1年は植樹を行わず、ちょうどユンボも現着していたので土を掘り返し、やむを得ず尿素と化石肥料をまき、更に混ぜて乾燥させる。現在は土壌検査の結果待ちです。コレがなければあと50本近くは植えられたのではないでしょうか。

画像3

品種の話となると…とにかく長くなってしまうので今後はひとつづつ行っていきたいと思います。陸前高田はどんどんあったかくなってきて、既に蕾から花弁が顔をだした畑もあるとか。今年のりんごの開花は昨年よりも早そうです。花が咲いたらりんご畑はどこも大忙しなのは、その年のりんごを左右する大事な「受粉」という作業が待ったなしで行われるからです。

画像4

既に花弁が顔をだしそうな「さんさ」。
次回はこの「さんさ」という、岩手の赤いりんごのお話し。
個人的に思い入れのある早生品種なんです。
米崎りんごの道を選んだのは間違いじゃなかった、とまで思わせてくれたりんごです。

スクリーンショット 2021-03-18 143355

というわけで、きょうはここまで。
素敵な1日をお過ごしください。

追伸

開業と同時に、イドバダアップルの米崎りんごの予約販売をクラウドファンディングにて挑戦・受付中です!どうか秋をお楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?