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【家族】ファミコンがファミリーコンピュータしてる令和の家族

今日はちょいと熱く、ファミコンのお話を。

三陸の漁師町でも、巷の子どもたちがどんどんニンテンドーswitchを手にする中、それならいっそのことテレビゲームが家族の古今をつなぐコンテンツになればいいな、と思ったので、最初に解禁したのは「ファミリーコンピューター」。妻は「スプラトゥーン」や「アンダーテイル」は興味さえ持ちませんが、「マッピー」や「アイスクライマー」なら子どもの頃プレイした記憶も相まって盛り上がります。
それから2年…時は2020年の冬休みが明けた始業式の帰宅後、8才の長男がドラクエⅡ(スーパーファミコン版)をクリアしました。ラスボスの破壊神との闘いは手に汗握る展開の連続で、倒したときは二人で「いやったああああああ!!!」と叫んだくらい。※下に住んでるおばさんが驚いて様子見に来たくらい

こうなると次はもちろんドラクエⅢがやりたい、なのですが、驚いたのは「ファミコン版がやりたい。だって音楽かっこいいじゃん」。これが令和の小学生が言うことかと思う反面、もう嬉しくてたまらなくて、すぐメルカリでバックアップ電池交換済みの箱付きを購入(定価の5980円)しました。

というのも、ファミコンのドラクエシリーズには特に思い入れが深いのです。ドラクエⅡはぼくが小学校4年、Ⅲは5年生の時に発売されたのですが、もちろんゲームを買うお金などなく、じいちゃんにせがんで買ってもらっていました。戦略などありません。「ひたすら一生のお願いをする」です。

しかし、現実は残酷でした。ドラクエⅡは大船渡の玩具店「ぶかわ」に買いに行くと出かけたじいちゃん。わくわくして小学校から帰宅したもののあるはずのドラクエⅡがない。聞けば既に予約で完売し、今からの取り寄せだと1か月待ちとのこと。“売り切れ”という言葉が理解できず、更にあと1か月も待たなきゃなんないことも受け入れられず、わんわん泣いてじいちゃんを困らせたのを覚えています。
この日からきっと、「たかがゲーム」という考えはなくなったのでしょう。 学んだじいちゃんは、ゲームソフトの購入は近場で旧高田駅前の玩具店「サン・プラザ」とし、ドラクエⅢの予約順は上位16番目で発売日から3日後に手に入り、その後のドラクエⅣはなんと2番目で、発売日にプレイできたのです。たしかこのドラクエⅣが最後だったと思います。じいちゃんから買ってもらったファミコンソフトは。

あれから30年以上が経ち、綺麗にラッピングされたドラクエⅢに目をキラキラさせて喜ぶ長男を見ていると、何とも言えない感情が沸き上がります。じいちゃんが見ていた光景もこんな感じだったのかなあ。

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天国のじいちゃんへ。

じいちゃんが通ってくれた地元のおもちゃ屋さんは、津波で2店舗とも流されてしまったけれど、感謝と思い出は一生消えないから安心して。
夕食時にたくさん聞かせた旅の話、アッサラームとかメラゾーマとかダーマの神殿とか言われても全くわからなかったと思いますが、いつも笑って聞いてくれましたよね。あなたの孫が終えた旅を、今度はひ孫が挑戦しようとしています。もしかしたら仲間になってほしいと言われるかもしれないので、ルイーダの酒場で待っていることにしますね。
勇者を守るのは、ぼくの役目ですから。

それでは素敵な1日をお過ごしください。
イドバダアップル 吉田司でした。

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