政治に期待しないほうがいい

参院選が終わった。
気がついたら選挙当日であっという間に夜になり、自民が圧勝していた。

20代後半の私はいつの間にか政治に興味がなくなり、人生で初めての無投票となった。ただし投票しなかったことに後悔はない。
政治に期待することに疲れた。変わらないでしょう、と思ってしまう。私一人が投票に行ったところで何も変わらない。

正直、政治に頼るんじゃなくて自分の生活を頑張る、それのみに集中することが正しい道な気がしている。税金は否応なしに高くなるだろう。どうせ高くなるのだから、多くとられてもくいっぱぐれないよう、自分の年収を高める働き方をしていきたい。

学生時代はもっと熱量をもって政治のニュースに向き合っていた。
当時、同世代のsealdsという団体の若者がワイドショーをにぎわせていた。
彼らとは違う意見を持っていたが、そんな自分の意見を確固たるものにしたくて、たくさん新書を読んだ。sealdsの薦める丸山眞男とか「永遠平和のために」とか「職業のための政治」とかも読んだし、彼らと意見を反する細谷雄一氏の「国際秩序」を読んだりもした。
政治家の講演を聞きに行ったりもしていた。
2015年~2016年はまだ「戦争ができる国」にはならないだろうと思いつつも、自分の意見を形成し発信することが重要だと考えていた。

2022年になり、政治の様子は変わった。
まず諸派が増えた。ごぼうの党とか。
そして諸派のなかには新しく議席を獲得する党も出てきた。参政党とか。N国党も議席増やしたし。なんやねんという感じだ。
政治がインフルエンサー的になっている。実行力よりもいかに目立てるかの勝負。NHKはぶっつぶれないだろうし政治は何も変わらない。

コメンテーターも刹那的になっている気がする。
たかまつなな氏の余命投票制度はネーミングに「余命」と入っているのが心情的に受け入れられないし、一票の格差を否定している時点で議論の余地はない。
若者代表は入れ替わり立ち代わり現れる。でもそれだけ。

結局政治にかかわる人って、候補者もコメンテーターも政治という場を主戦場に食い扶持を持ちたいだけで、立法して世の仕組みを変えたいなんて思ってないんじゃないの?と思ってしまう。
政治にかかわることが無駄に思えてしまう。

徒労に終わるなら最初からかかわらず、自分の生活を頑張ろう。
そう思うようにこの5年でなってしまった。
もういいよって感じだ。