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第29話 枝豆パーティー

29. 復習(9) 命令形/Let’s +動詞の原形~.、助動詞

(8月30日 教室⑪)

アホー
いつものように、カラスの鳴き声とともに田村塾の朝は始まる。
今日は田村塾主催の「枝豆パーティー」だ。
塾生・保護者を始め、日頃お世話になっている地域の皆様に感謝の意を表して開催する。――
(こんちわー!)
(まだ朝だよぉ)
(あ、そっか、おっはー!)
((キャハハハ))
――何だか玄関先が騒がしい。
(あれ? 開いてないよ)
(うっそー)
(先生、まだ寝てんじゃない?)
(ま~た、忙しいふりして、夜更かしかな?)
((キャハハハ))
「じゃかましぃ! 起きてるわい。待ってろ、今、開げっから」
ドアを開けると、メドりんとパンドラが踊っていた。
「何をやっちょる、お前らは」
「あ、先生、おはよー」
「ふぅ、汗かいた」
「早ぐね? パーティーは10:00からだぞ」
「うん、知ってる」と、パンドラ。
「先生1人だと、準備、大変だからお手伝いしよっかなー、って思って」と、メドりん。
「ほぉ、そりゃあ、ありがたい。チミたちも、なかなかいいところがあるじゃん」
「テヘ」と、再び踊りだすメドりん。
「ねぇ、ねぇ、パンドラは、……何すればいい?」
「んー、じゃあ、かき氷の準備でもしてもらおうか、……台所に置いてあるから」
「はーい」
「じゃあ、アタシも」と、メドりん。
「「おじゃましまーす」」
「あいよ」
2人はスキップをしながら台所に入っていった。
「おーい、俺は玄関を掃除してるからねー」
((はーい))
――毎日、複数の塾生が出入りし、俺は俺で日中、畑仕事に励んでいるものだから、1日でも掃除をサボると玄関先が砂だらけになるのだ。
(先生、氷は?)
「冷蔵庫」
(シロップは?)
「冷蔵庫の脇の段ボールの中」
――キララが来てから雑用に追われることもなくなったが、城主たる者、自分でやれることは自分でやる、これ基本。
(どこに置いたらいい?)
「そうだなぁ、外だと暑いから、廊下にテーブル出して、そこに置いといて」
(はーい)
――授業中は消極的な2人だが、ああやって協力して積極的に仕事をする姿勢は実に素晴らしい。これも全て、俺の指導のおかげか。
それにしても、台所がやけに静かになったと思い、行ってみると、
「おいっ」
「「ん?」」と、ペタンと床に座った2人の少女たちが俺の顔を見上げる。
「何をやっちょる、お前らは」
「暑いから、かき氷食べてた、……テヘ」と、メドりん。
「テーブルを運ぼうと思ったんだけどね」と、パンドラ。「重たいんだもーん」
――それとかき氷を食べるのと、どういう関係があるのか理解に苦しむが、まぁ、いい、今日は特別な日だ。好きにやれ、って、おいっ、……こいつら、ポテチにも手ぇ出してやがる。俺の、のり塩がぁ、……。
ピンポーン
――誰かが来たようだ。
「はーい」
「あ~ら、センセ、こんにちは」
「これは、これは、メドりんのお姉様方」
「ちょっと、早かったかしら?」と、ゴルゴン長女。
「いえいえ。さぁ、どうぞ」
「これ、つまらないものですが、皆さんでお召し上がり下さいませ」と、次女が某有名デパートの紙袋を手渡してきたが、中身は大体予想がついた。
中を覗くと案の定、これでもかというほどの豚足がびっしりと詰まっている。
「わぁお! ありがとうございます。みんな、喜ぶと思います、……って、あれ? いねーし」
(このかき氷、なかなかイケるわね~)
(ホント、……メドゥサ、おかわりちょーだい)
(あ~い)
――勝手にやってくれ、もう。客足が早そうだから、バーベキューの準備でもしておくか。
「やあ、先生」
「あ、ケイロンさん。いらっしゃい。おぉ、ソン太にヘラクレス」
「「こんにちは」」
「はい、こんにちは。ん? ヘラクレスは1人か?」
「父ちゃんと母ちゃんは、あとで来るって」
「そうなんだ」
「何だか、忙しそうですね」
「ハハハ、お陰様で」
「バーベキューの準備ですか?」
「ええ」
「では、お手伝いしましょう。ソン太、お前、キャンプ慣れしてるから、火をおこすのは得意だろ」
「うん。任せといて」
「マジか? 俺にも教えて」と、ヘラクレス。
「いいよ。先生、炭は?」
「庭に置いてある」
「じゃあ、行ってきまーす」
「うん、よろしく~」
ケイロンと俺は、庭に行く2人を笑顔で見送った。
「友達って、いいものですね」と、ケイロンが言う。
「そうですね」
すると、
(先生! 庭に誰か、いますよー!)と、ソン太の声。
「はぁ?」と、俺は急いで庭に駆けつけた。
「おい、タムラ。酒がねぇぞ、酒が」
見ると、トネリコの木の下で飲んだくれている男が1人。
「ははぁ、失礼いたしました、……酒神ディオニュソス様」
ディオニュソス(Dionysus)はブドウ酒の神で、ローマ神話ではバックス(Bacchus)、英語読みでバッカスと同一視される。
「女はどうした、女は」
「いやいやいやいや、女、って言われても、……」
すると、
「ったぐ、うるせっこだぁ。静かに飲めねぇのがや、この男は」と、木陰で身を潜めていたノラ猫が言う。
「何だ? ネコがしゃべったぞ。俺、酔っぱらったか?」
「わ・た・し」
「おぉ、デメテルじゃねーか。こっちに来い、……飲むぞ」
ノラ猫はデメテルの化身だった。
「はい、はい」と、飲んだくれの扱いは慣れていますと言わんばかりのデメテル。「タムラ、お酒、ちょーだい」
「ははぁ、ただ今」
「こんにちは、先生」
「ん?」と、振り向くと、教会の神父とオルっぺが立っていた。「あ、神父さん、……ども。おぉ、オルっぺ、いらっしゃい」
(……)
「忙しそうですね。何か、お手伝いしましょうか」と、神父が気遣う。
「ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて、野菜の収穫をお願いします」
「わかりました。オルっぺ、……君も手伝いなさい」
(はい)と、寡黙な少年は呟いた。
「おーい、パンドラ」
(はーい)
「メドりん」
(あ~い)
「野菜の収穫、手伝っておくれ」
「どれ?」
「生ってるの全部、取っていいよ」
「じゃあ、アタシはキュウリとトマト」
「じゃあ、パンドラはナスとトウモロコシ」
「うん。よろしく~」
「こんにちは」
「おぉ、アル男。いいところに来た。悪いけど、みんなが取った野菜、調理してくれないか」
「はい、お安いご用で」
調理はアル男の十八番だった。
「あら、アル男、遅かったじゃない」と、ゴルゴン長女。「じゃあ、ここはアル男に任せて、私たちも庭に行きましょ」
「どうぞ、ごゆっくり」
(タムラ~、酒がねぇぞ、酒が)
ピンポーン
「はーい、(……何だか、やけに忙しいな)」
「お酒は私たちが持って行ってあげるから、センセはお客様のお相手でもどーぞ」
「助かります」
(よぉ、タムラ。来たぞ、……いねぇのか)
「はーい」
玄関に行くと、ゼウスとアルクメネが立っていた。
「これは、これは、ゼウス夫妻」
「いつも、ヘラクレスがお世話になっております、……ふふ」
「いえいえ、こちらこそ、(……相変わらず、お美しい)」
(おーい、ゼウス。こっちに来い、……飲むぞ)
「おぉ、ディオニュソス、……しばらくだな。相変わらず、飲んだくれてるのか」
「まぁな。聞いたぞ。何、メドゥサに固められたんだって? キヒヒヒ」
「それ、言うなって」と、立場のないゼウスだった。
ギラギラと光る太陽は早くも南中し、外はいよいよ暑くなってきた。
ピンポーン
――また、誰かが来たようだ。
「こんにちは」
「これは、これは、アポロン様」
(アポロン? 誰よ、このクソ暑いのに太陽神なんか呼んだの!)と、ゴルゴン長女が庭で叫ぶ。
「じゃ、おじゃましましたー」と、アポロン。
滞在時間は最短の5秒を記録した。――
「こんちわーっす」
「おぉ、ブリ吉、いらっしゃい」
「よぉ、先生、……ヒーヒッヒッヒ」と、百腕巨人の背後から不気味な笑い声がする。
「これは、これは、パンドラのお父さん。お忙しいところ、わざわざお越し頂きましてありがとうございます」
「今日も暑いっすね。ふぅ、……あっち、あっち」と、ブリ吉が100本の手で汗を拭う。
「あっちかったら、……あっち行け! ってが、……ヒーヒッヒッヒ」と、ヘパイストス。
「上手い! さすが、親方。今日も絶好調っすね」
「まぁな、……ヒーヒッヒッヒ」
「どうぞ、ごゆっくり」
親方はブリ吉に任せて、俺は一服しに教室の西側にある離れ家に向かった。
愛用の黄色の自転車――通称、デ・トマソ・パンテーラ――にまたがって、タバコに火を点ける。
「ふぅ」
スズメも暑いのか、木陰で休んでいる。
「チュンチュンや、……今日も暑いのぉ」
「お疲れさん。大盛況じゃないの」
「はっ、今の声は、……ははぁ、失礼いたしました、デメテル様」
スズメはデメテルの化身だった。
「酔っぱらいオヤジの相手も、いい加減、やんだくなるよわ」と、相変わらず流暢な仙台弁で話す豊穣の女神。
「ははは」と、俺は苦笑いするしかなかった。
「だぁれ、さっぱりいい男、いねぇんだものぉ。若いイケメン男子でも来ねぇがや、……なやっ」
すると、
(ジャジャジャジャーン)
(キャー! ダイジャだ)
(うっそー、本物?)
(え? なんで? キャー!)
(みんな、いつも応援、……ありがっとー!)
(キャー! 握手してー)
(サイン、下さーい)
「え? ダイジャ?」と、デメテル。「なんで、こんな所にダイジャが来んのよ? キャー!」
そう言い残して、取り乱した女神は玄関の方に駆けていった。――
「さて、もう一服するか」
――皆様のご協力のおかげで、実に楽しいパーティーになった。だが、受験生においては、楽しいだけではいけない。成績UPはもちろん、志望校に合格するためには、楽しさの中にも厳しさ、……いや、厳しさや苦しさ、辛さの中に楽しさや喜びを見つけ出すことが必要なのだ。田村塾は楽しそうな塾に見えるかもしれないが、実際はそうではない。それは塾生が一番よく知っている。もちろん、生徒のことを思えばこそだが、部活で疲れていることを知っておきながら、敢えて殺伐とした授業をすることも多い。が、卒業生に言わせれば、みんな声を揃えて言う、……あれでよかったのだと。「これでいいのだ」とそのとき思ってもらえれば、俺もおなかを痛めずに済んだのだが、それは贅沢というもの。親の心子知らず、……それでいいのだ。受験生よ、わかってはいると思うが、戦いはすでに始まっている。気合い入れて、やれぃ!
気付けば辺りは薄暗くなっていた。
宴は終わり、客の姿も見えない。
文字通り、祭りのあとの静けさだった。
「どぉれ、後片付けでもするか」
と、庭に足を運ぶと、そこには1人黙々と後片付けをしている者がいた。
キララだった。
俺はしばらくの間、献身的に働く彼女の姿を遠くから見つめていた。――
ありがとう、……キララ。

「どぉれ、やっぞぉ」
「「「「「……」」」」」
クラス全員の視線が何かを訴えている。
「先生?」と、メドりんが頬杖をつきながら言う。「普通さぁ、今日みたいな日に、授業あるぅ?」
「たしかに」と、ヘラクレスが疲れ切った様子で言う。
「せっかくのパーティー気分が」と、パンドラ。
「たしかに」と、ソン太。
オルっぺは相変わらず、一番後ろの席でぼうっとしていた。
――気持ちはわかるが、ここで手を抜くわけにはいかないのだ。
「てなわけで、やりますよっ! 今日のテーマは『復習(9)  命令形/Let’s +動詞の原形~.、助動詞』です。はい、<アテナの黙示録29>を見て下さいっ!

<アテナの黙示録29> 復習(9) 命令形/Let’s +動詞の原形~.、助動詞
【1】be動詞の命令形
|★be動詞の命令文は、be動詞(=現在形:is, am, are/過去形:was, were)の原形 beで始める。
||例1)Be careful.(注意しなさい)
||例2)Be quiet.(静かにしなさい)
||例3)Be kind to old people.(老人に親切にしなさい)
||例4)Be a good boy.(よい子になりなさい)
|★be動詞の否定の命令文は、<Don’t be ~.>で表す。
||例1)Don’t be afraid of mistakes.(失敗を恐れてはいけません)
||例2)Don’t be noisy.(うるさくしてはいけません)
||例3)Don’t be late for school.(学校に遅れてはいけません)

いがぁ。【1】から。動詞の原形で始める文を命令文、って言ったけど、それはbe動詞のときも同じね。よって、『注意しなさい』であれば、……はい、ヘラクレス」
「Be careful.」
「そ。careful は『注意深い』っていう意味の形容詞だからbe動詞が必要。よってbe動詞の原形 be で始めるよ。んで、『静かにしなさい』だったら、……はい、メドりん」
「Be quiet.」
「そ。quiet も『静かな』っていう意味の形容詞だからね。OK?」
「あ~い」
「んで、次。『老人に親切にしなさい』だったら、……はい、パンドラ」
「Be kind to old people.」
「そ。<be kind to ~>は『~に親切である』っていう意味の熟語なんで、そのまま暗記ね。はい、次、『よい子になりなさい』だったら、……はい、ソン太」
「Be a good boy.」
「そ。『あなたはよい子です』だったら、You are a good boy. だからね、これを命令文にするんだったら、主語の you を省略して、are を原形の be にする、ってことね。はい、ここまでどっか、質問ある?」
「「「「「な~い」」」」」
――なんと、無気力な返事だこと。
「んで、次の★。be動詞の否定の命令文は、<Don’t be ~.>で表すんだったよ。よって、『失敗を恐れてはいけません』だったら、……はい、オルっぺ」
「Don’t be afraid of mistakes.」
「そ。<be afraid of ~>は『~を恐れる』っていう意味の熟語なんで、これもそのまんま暗記しましょ。はい、次、『うるさくしてはいけません』だったら、……はい、ヘラクレス」
「Don’t be noisy.」
「そ。じゃあ、『学校に遅れてはいけません』だったら、……はい、メドりん」
「Don’t be late for school.」
「そ。<be late for ~>は『~に遅れる』っていう意味の熟語なんで、これもそのまんま暗記ね。OK?」
「おけ~」
――ほとんど、ヤル気ゼロだな。どぉれ、んで、奥の手でも出すか。
「そういや、今日のパーティーの残り物があったなぁ」
「マジ?」
メドりんの目が輝いた。
「氷もシロップも余ってるし」
「マジ?」
パンドラの目が輝いた。
「お菓子も残ってたなぁ」
「マジ?」
ヘラクレスの目が輝いた。
「ジュースも飲んじゃわないとなぁ」
「マジ?」
ソン太の目が輝いた。
「ナスも残ってたなぁ」
(マジ?)
オルっぺが呟いた。
「じゃあ、終わったら、みんなで2次会でもやっかー!」
「「「「「いぇあ!」」」」」
「てなわけで、ちゃっちゃとやっちゃうぞ。はい、【2】をご覧遊ばせ。

【2】助動詞の書き換え
|・will +動詞の原形~=be going to +動詞の原形~(~するつもりだ)
|・can +動詞の原形~=be able to +動詞の原形~(~することができる)
|・must +動詞の原形~=have to +動詞の原形~(~しなければならない)
|・You must not +動詞の原形~.=Don’t +動詞の原形~.(~してはいけない)
|・Shall we +動詞の原形~?=Let’s +動詞の原形~.(~しましょう<か>)
|・should +動詞の原形~=had better +動詞の原形~(~すべきだ)
|・Can I +動詞の原形~?=May I +動詞の原形~?(~してもいいですか)
|・Can you +動詞の原形~?=Will you +動詞の原形~?(~してくれませんか)
|・Could you +動詞の原形~?=Would you +動詞の原形~?(~して下さいませんか)

助動詞の書き換えは、どれも大事なものばっかりなんで、意味と併せて丸暗記ね。OK?」
「「「「「オッケー!」」」」」
「んで、<スピンクスの謎29>、やっちゃうぞー!」
「「「「「ハーイ!」」」」」
「お前ら、単純すぎないか?」
一同、大笑い。
――ま、たまには、いっか。

<スピンクスの謎29> 復習(9) 命令形/Let’s +動詞の原形~.、助動詞
次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れなさい。
(1) Be quiet.
|=Don’t be ( ).
(2) Don’t open the window.
|=You ( ) open the window.
(3) I couldn’t finish my homework.
|=I ( ) ( ) to finish my homework.
(4) Let’s go to the park.
|=( ) ( ) go to the park?
(5) He must stay home.
|=He ( ) to stay home.

「はい、ヘラクレスから、(1)、……答え入れて読みぃ」

次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れなさい。
(1) Be quiet.
|=Don’t be ( ).

「なんか、最初からムズくね?」
「そお? Be quiet[クワイエトゥ]. は『静かにしなさい』っていう意味だから、同じ意味にするためには、『うるさくしてはいけない』っていう英文にすればいい」
「『うるさい』って、何だっけ?」
「noisy[ノイズィ]」
「ああ、そう言えば、そんなのあったな。てことは、Don’t be noisy.」
「そ。noisy は形容詞だから、be が必要、ってことも確認しておくれよ」
「ウッス」
「んで、次、(2)、メドりん、……答え入れて読みぃ」

次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れなさい。
(2) Don’t open the window.
|=You ( ) open the window.

「ん? (  )が1つしかない、……ってことわぁ」
「おぉ、……ってことは?」
「must not を縮めればいいんだからぁ」
「おぉ」
「答えはわかるんだけどぉ、読み方、忘れた。なんか、特別な読み方だったよね」
「うん。そこまでわかってるんなら、正解」
「わーい」
「mustn’t[マスントゥ]ね」
「そう、それ、それ」
「この機会に覚えてちょ。[マストゥントゥ](×)じゃないからね」
「あ~い」
「よって、答え」
「You mustn’t open the window.」
「おしっ。はい、次、(3)、パンドラ、……答え入れて読みぃ」

次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れなさい。
(3) I couldn’t finish my homework.
|=I ( ) ( ) to finish my homework.

「couldn’t って?」
「could[クドゥ] not の縮約形。could は can の過去形ね」
「『できなかった』ってこと?」
「そ。<can +動詞の原形~>イコール、何だっけ?」
「えっとねー、<be able to +動詞の原形~>」
「そ。もとの文が過去の文なんだから、be動詞も過去形を使えばいいね」
「was か were だ」
「そ。この場合、主語が I だから」
「was」
「で、否定文だから?」
「わかったー! I wasn’t able to finish my homework.」
「そのとーし! はい、次、(4)、ソン太、……答え入れて読みぃ」

次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れなさい。
(4) Let’s go to the park.
|=( ) ( ) go to the park?

「Shall we go to the park?」
「そ。<Let’s +動詞の原形~.>=<Shall we +動詞の原形~?>だった。ちなみに、yes で答えたら?」
「Yes, let’s.」
「そ。<Let’s +動詞の原形~.>も<Shall we +動詞の原形~?>も、答え方はいっしょだからね。no だったら?」
「No, let’s not.」
「てことね。はい、ラスト、(5)、オルっぺ、……答え入れて読みぃ」

次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れなさい。
(5) He must stay home.
|=He ( ) to stay home.

「He has to stay home.」
「そのとーし! <must +動詞の原形~>=<have to +動詞の原形~>だった。ところで、なんで、have を has にしたの?」
「主語が he だから」
「そ。he は3人称単数主語だからね、have は has にする。いでしょ。はい、通してどっか、質問ある?」
「「「「「なーい!」」」」」
「おしっ。んで、パーティーの続き、やっぞぉ!」
「「「「「いぇあ!」」」」」

ピンポーン
「何だ? 今頃、誰や? はーい」
玄関に行くと、そこには3人の老婆がゆらりゆらりと揺れながら立っていた。
「今日は確か、枝豆パーティーにゃむ」
「あ、ども、……てか、もう、終わっちゃったりなんか、してたりして」
「にゃ、にゃにぃぃぃいいい?」
突如、老婆たちが騒ぎ出す。
「はいはいはいはい、わかりました、わかりました。今から、始めます」
「にゃむにゃむにゃむにゃむ」
こうして、「枝豆パーティーⅡ」は幕を開けるのだった。――

<オイディプスの答え29> 復習(9) 命令形/Let’s +動詞の原形~.、助動詞
(1) noisy
(2) mustn’t
(3) wasn’t able
(4) Shall we
(5) has

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