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小説【極】 まともからの脱線

「悪魔に」

「やっぱほんまもんの化け者だな」
「あぁ、もう終わったな、
よしお前ら急げ、長居は禁物だかんな」
「あぁそうだ!行こうぜ、マサ!」
「俺はあとだ、すまんな!
明日にでも落ち合うぞ」
「なんだよもう終わったろ」
「証拠消しとくからよ」
「ほんとにいいのか!やっぱ男だな!」
「ゴタゴタ抜かすな、さっさと行け」
「あぁすまんな、まさ」
そう言うとダチたちは駆けていった。
肉塊から小刀を抜く。
(害虫退治、、、)
歩みを進める。
「あぁ、やぁ、あっ、やめてくれぇ」
そいつは泣いて頼んできた。
「お前ら下からも涙流せんだな」
「やだ、、、死にたくない、、、よー」
「誰かー、助けてー!」
「タダじゃすまねーです、あぁ!」
(シクシク)
「助けは来ねぇよ、しっかりリスクも
考えてんかんな」
「やだ、死にたくない、」
そんな醜い虫の音が鳴った。
「お前らが傷つけた人たちも、
そう訴え続けたんだろうな」
「そんなことしたことない!
ただの高校生です!」
「はぁ、証拠は掴んでる。監視カメラの
映像も見た。根拠もなしに
こんなことはしねぇぞ」
「そんなことないよー(シクシク)」
「紺のブレザー、黄のネクタイ、
町公園、こう言やわかんだろ、」
一瞬目を見開いた。
「地獄で懺悔しな、、、」
叫び声がしばらく続いた、
最後の仕事が終わるまでは。
血の海って案外悪いもんでもないな、
鉄臭いけど。


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